第三代会長に仕えよ

 

 点をつける役目になって、いっしょうけんめいに、いたしました。二点、三点、六点以上は、つけられないと思っておりましたが、九点の人もあります。零点の人もおりますが、問題の出し方も悪かったので、佐久間さんのは、気の毒でした。女の子だから素直に、『わかりません』と頭をさげてしまった。また、それが良いところです。

 

 じつによく勉強してあります。ここにいる人がぜんぶできるならば、また、やろうではありませんか。日蓮正宗始まっていらい、初めてのりっぱなものです。

 

 わたくし自身の思想をのべますならば、わたくしは、共産主義や、アメリカ主義では、ぜったいありません。東洋民族、けっきょくは地球民族主義であります。

 

 現段階の学会幹部は、みな牧口門下であります。青年部には牧口門下はおりません。かりに、森田君あたり、牧口先生に会ったとはいえども、顔を見ただけで、教えは受けていないのであります。原島、和泉、柏原、小泉、ぜんぶ、牧口門下であります。

 

 戸田門下として立っている城東、本郷、向島は腰が弱い。これは、師に対して、申しわけないことであります。牧口門下のみ、わたくしをささえているのです。不肖、青年部は、ぼくの旗本であります。わたくしは、二十一のとき、師に仕え、四十四歳にして牢にはいる。三十有余年の間、いちども、師に心配をかけないでまいりました。

 

 三代会長は、青年部に渡す。牧口門下には渡しません。なぜかといえば、老人だからです。ゆずる会長は、ひとりでありますが、そのときに、分裂があってはなりませんぞ。いまの牧口門下が、わたくしをささえるように、三代会長を、戸田門下がささえていきなさい。わたくしは広宣流布のために、身を捨てます。その屍が、品川の沖に、また、どこにさらされようとも、三代会長をささえていくならば、ぜったいに広宣流布はできます。

 

 日本の現状を、朝鮮、中国を救うのは、学会以外にありません。このとき、諸君は立つか!(立ちますという返事)

 

 次回は、後の方の人も、ぜんぶ、発表できるように、飛びいり、特別指名などの方法でしましょう。

 

昭和27年2月17日

青年部研究発表会

日蓮正宗向島常泉寺