学会の歌

 

  花が一夜に散る如く

    おれも散りたや旗風に

  どうせ一度は捨てる身の

    名こそ惜しめや男なら

 

  男涙は見せないが

    意気と意気とがふれて泣く

  あげる盃かわす目に

    通う互の血が赤い

 

  胸にピストル向けらりょと

    退いてなろうか一歩も

  男とる道唯一つ

    仰ぐ東のあかね空

 

  恩師は逝きて薬王の

    供養ささげてあるものを

  俺は残りてなにものを

    供上まつらん御仏に

 

  まずしく残るは只一つ

    清き命の華なるを

  たおり捧げて身の誠

    国と友とにむくいなん

 

  吹くや嵐の時なるか

    東亜の空のうすけむり

  悪鬼はあらぶれ人嘆く

    救わでおこうか同胞を

 

  如意の宝珠を我もてり

    これで皆んなを救おうと

  俺の心が叫んだら

    恩師はニッコと微笑んだ