広 布
戦も我が身のつらさも喜べど
君等をいとひて一人なやみぬ
法戦にたほれる我が身はいとはねど
君等や如何にと心いたみぬ
我やみぬ悩むは運命(さだめ)のことならで
聖の予言誰ぞ答えん
御仏の予言に嬉れしく我立ちて
首途に競う魔の嵐かな
魔の神も鬼の姿もおどろかじ
仏の御命うせるを憂う
我死なば誰か御旗をかゝげなむ
旗をも持てぬ鬼等よろこぶ
我やみぬ七百年の御仏の
御命にもるる生命かなしき
春の花秋の紅葉も何かせん
白法隠没の時に遇いては
妙法の旅路に集う我が友に
宿世の法座の縁感ずる
旗もてる縁も深し霊山の
御声を偲びて一人誓いぬ
国亡び仏土は興らん近き日に
ふるい立てかし老も若きも
一度は死する命ぞ恐れずに
仏の敵を一人あますな
久遠より地湧の菩薩と悟れかし
妙法の功徳の強きなさけに
信力の強さは嬉し君の身に
浄土の宝山とつまれん
信ぜかし宇宙の宝と御仏を
必らず守らん君も子なれば
御仏の命を悟らば久遠より
地湧の菩薩と我を誇らん
一度は捨つる命ぞ惜むべき
広宣流布の戦の庭に
山を抜く力も出でん妙法の
若き桜の清き命に
春は来つ御山は冬の景色なり
一人嘆きぬ仏の子なれば
地獄まで折伏の行に我往かん
鬼におそるゝ我ならなくに
友どちの集いも堅き学会は
折伏行の王者なりけり
師の君の顔おもい朝夕に
折伏の行を祈りてぞある
いざ往かん月氏の果てまで妙法を
拡むる旅に心勇みて
春の花秋の紅葉も何かせん
東亜の山に嵐吹くには
いとまなき我が友どちの折伏に
御仏の慈悲は雨とそゝがむ
辛くとも歎くな友よ明日の日に
広宣流布の楽土をぞ見む
妻は子を夫は妻を助けつゝ
広宣流布の途にはげめよ
御仏の深き御慈悲を思いなば
憂えずはげめ信仰の道
驀進の広布の旅に五年の
春を迎えて獅子吼勇まし
いやまして険しき山にかかりけり
広布の旅に心してゆけ