子供の脳水腫
【問】 八歳の子供が、脳水腫で、頭に水がたまるのです。月に二度ずつ水を取っていますが、いっこうになお
りません。また、脳を圧迫するので、目も見えなくなり歩けなくなりましたが、なおるでしょうか。
【答】 こういう質問が、難問中の難問というのです。夫婦そろって信心していますか。「していない」これは、
ますます難問です。はっきり、なおるとも、なおらないともいいきれないのです。そこで筋道を立てて話すから、
よくお聞きなさい。
およそ、首から上の病気は、謗法のうちでも、もっとも重い業病です。法華経の中に「七宝の冠」という話が
あります。七宝の冠とは、何をさすかといいますと、目が二つ、耳が二つ、鼻の穴が二つ、口が一つで七つにな
り、これが七宝です。この七つの宝の痛むところ、みな謗法のいたすところなのです。この目鼻口の神経をつか
さどる頭脳に水がたまるとは、いかなる謗法であるか、言語に絶するものがあります。
このような頭をもって生まれてきた子供はひじょうに苦しむ、またその子供を持つ親の悩みはいかばかりでし
ょう。みなこれ眷属なのです。
さて、しからば、これを救い、この悩みを解決する方法は、御本尊様を信じてひたぶるに拝む以外にないので
す。まず親が信心し、親自体がそのような子供を持たねばならない業因をなくすのです。そうして、親にそのよ
うな業因がなくなったとします。すると子供はどうなるか、もはや、親の前にそのような姿をして、親を苦しめ
る必要がなくなるのです。すなわち、なおるか、さもなくば死んで、親の縁を断つかどちらかです。子供が死ぬ
のは、かわいそうだと思うかも知れませんが、そうではありません。親の業因がとれた時、同時に、子供の業因
もとれて今度はりっぱな、じょうぶな子供となって、生まれてきます。ゆえに、親がしっかりと信心する以外に
方法がないのです。