預金先の金融会社がつぶれた

 

【問】約二年近く信心していますが、それまでなんの心配ごともありませんでした。ところが、以前あずけて

いたN金融が、昨年からなんだかあやしくなってきたので、そのほうへ出資している主人に、信心すれば心配

ないといって主人も信心をしました。ところがだめになってしまいました。それで、主人は功徳がないのでは

ないかと、ぐずぐずいっています。これはどうしたものでしょうか。

 

【答】 N金融へ金をあずけるのが、そもそも間違っています。三分の金利をもらっているといいますが、いっ

たい金融会社で三分の金利をだせるわけがありません。それを出すときは、取られると思っていなければなりま

せん。三分とったら日歩十銭です。その三分であずかって、それを貸してもうけなければいけない、あとの三分

は不渡り手形やその他にあてておけば、その会社はつぶれません。

 

 いま、九分などという金 ― これは月一割です。そんな金を借りて成功するものがありますか。成功しないよ

うな金を貸すのだもの、貸したほうもつぶれれば、借りるほうもつぶれるに決まっています。そんなところへ金

を出すのが、そもそも、おかしいのです。

 一般の方も、そういうところへ金を出すべきものではありません。ことにN金融などという、つぶれるのがわ

かりきっているのですから。私はもう一年も前につぶれるといってある。ほんとうにかわいそうなことをしまし

た。

 そういうのは、貸してから騒がないで、貸すときに相談すればいいのです。やってしまってから相談してもだ

めです。腹を切る前に、切ってもいいかと聞くなら、これはいたいからやめといえるのです。それを切ってし

まってから、どうしたらいいですかなどといってもどうにもならないでしょう。ここで、いくらかがんばって取

れれば得のほうです。取れないかも知れません。

 

 今度、御本尊様拝んでからどうなるかというと、N金融からとれなくとも、十万円なら十万円ひっかかる力の

ある人だったら、二十万円になってかならずはいってきます。N金融からとれなくても、信心していればそれだ

けの金はかならずどこからかはいってきます。これは信仰の力です。N金融などというのは、あっさりと忘れて

しまうのです。これは疫病にかかったと思って、それであきらめてしまって、働くのです。そしてのこすのです。

そうすると今度はひっかからずに、きちんと金がのこっていきます。このことをご主人に話してあげなさい。