身持ちの悪い主人のため生活困窮

 

【問】連れ合いは身持ちが悪く、失職してしまいました。食うに食えず、住むに家なしという状態におちいり、

やむなく主人の実家にいきましたが流産してしまい、主人の両親からは憎まれ、家を放り出されて、いま、同

志のところで世話になっていますが、実家のほうが、心配でなりません。どのような信心をしたらよいでしょ

うか。

 

【答】 そのような亭主を持って、苦労するという女性の宿命が悪いということはわかります。そのままにして

おいては、いくら亭主をかえても同じです。薄命でもあり、流産もし、家にもおかれないというのだから、あま

りいい嫁でもないのでしょう。

 それを助かるためには、御本尊様にひたすらすがる以外にありません。そうして、自分の宿命を打開する、そ

うして宿命がなおってよくなれば、亭主がよくなるか、その亭主がいなくなって、別のよい亭主ができるかのど

ちらかであります。自分がそういう亭主を持たなくてもいい贅格を持ったのですから、そこへおかしな亭主がつ

いていられるわけがありません。

 シラミでも、シラミのきらいなにおいのする衣を着ていたら、つかなくなるのと同じように、そんなシラミみ

たいな亭主は、出ていってしまいます。きちんといい亭主がついてくるのです。そういうわけですから、信心を

強固にする以外に救われる道はありません。