信心反対の妻に送金しない

 

【問】 大石寺の建設工事現場へきておりますが、家内が信心しないので、送金をしないでいるのですが、今後

どうしたらよいでしょうか。

 

【答】 金をもって帰ればいいのです。女房を喜ばせてあげなさい。

 それはいつでも話す話だけれども、私が、いまから五年前だったか、仙台に行ったときに、ある男が私にいい

ました。女房を離縁してしまおうと思うけれども、それでどうでしょうか、と聞いてきました。大問題ではない

か、それでいったい女房は、なにをやっているのか、子供はなん人かといったら、三入とか四人とかいっていま

した。そうして商売はといったら、ラーメン屋だっていうのです。

 それで、私は、離縁してもいいけれども、それにかわる女房ではなくて、家政婦をやとったら、一万円でもや

れるのかと聞いたのです。そんな三人の子供を育てて、夜、ラーメン屋をやって、それで一万円では家政婦やと

えるかね。一万円では来ませんよ。もったいない。女房と思うから不足は出るけれども、家政婦だと思ったら不

足は出ません。もったいない家政婦ではありませんか。一銭も払わないで、いや、ほんとうにです。そうして、

私がうんと文句をいってやったのです。そうしたら、去年、仙台へいったときに、思い出して、仙台の支部長が

いたから、あの人はどうしたといったら、先生、さっきの開会の辞をやった男ですと、そしてそばやで、売り上

げが仙台一番だというのです。そして洋服なんか、さっそうと着て、開会の辞かなんかやって、こちらがおどろ

いてしまいました。ここにいるかいないか知りませんけれども、そのようなものです。

 

 女房にも文句いわれるのは、こちらが悪いからいわれるのです。こちらがきちんとしていれば、いわれるわけ

がないのです。私なんかいわれません。これで妙なことやってごらんなさい。私などはめちゃくちゃにやられて

しまう。そのようなもので、あなたなどは、まだです。

 

 女房に文句をいううちは、まだまだ信心ができていません。女房を仏さまみたいに、ありがたいと、このよう

になると、女房が文句いうわけがありません。それはほんとうではありませんか、女房に不足をいう理由がない

のです。みんな、女房になんか月給を払ったことがないのですから。払ったものありますか、着物などを買って

やったことないではないですか。だから、あまり、そのようにぐずぐずいわず、女房を大事にしなさい。それが

信心のはじまりです。女房が信仰しないとか、自分がろくなこともやらないで、女房をせめてばかりいるのはき

らいです。