入社試験と創価学会
【問】二人の青年部員が入社試験を受けました。そうとう自信があったのですが、両方とも口頭試問の中に学
会のことがあったので、得意になってべらべらしゃべってしまいました。そのためらしいのですが、落ちてし
まいました。今後はそういうことが起こったとき、どう取り扱ったらいいでしょうか。
【答】 あんまり、べらべらしゃべらないほうがいいのではありませんか。折伏でもはじめたのではないでしょ
うか。かんたんに話しておけばいいのです。そんなお得意になって、べらべらしゃべるほど知っているわけでも
ないのですから。だから、かんたんにしゃべっておきなさいと教えてください。
ちょっと、今のにつけくわえていいますが、就職試験などにいって、折伏させてはいけません。時もところも
考えずに折伏をする、これが一番こまることなのです。よく、私はいうのです。八百屋をやっている人が、大根
買いにきた、にんじん買いにきた、という人をつかまえて、折伏するバカがあるのです。むこうは、大根買うた
めにきたのです。お説法を聞くためにきたのではないのだから、大根だけ安く売ってやれば、それでいいのです。
さも自分がお坊さんになったようなつもりで、大根を買いにきたもの、魚をかいにきたものに、実際に説法なん
かする人がありますか。
自分は就職試験にいったのだから、入社させてもらえばそれでいいのです。同じ理くつではありませんか。あ
なたがたも、この中にやっている人がいるのではありませんか、商売するかたわら、折伏している、それではだ
めです。商売が繁盛しなくなってしまいます。買いにくる者の気持ちを考えないといけません。よくかみわけて
ください。
「天晴れぬれば地明かなり」仏法の極意に達すれば、世法のこともおのずから判ると日蓮大聖人様はおっしゃ
っていられます。世法のことも判らないで折伏しさえすればいい、それはいけません。