子供が生まれて三日目に死んだ

 

【問】入信前に妊娠しました。主人が子供をおろせといったが、産みたいので産みました。ところが、子供は

生まれて三日目になくなってしまいました。どういうわけでしょうか。

 

【答】 そういうわけを聞かれても、僕にはわかりません。ただ、こういうことだけは、仏法の上では示されて

おります。「多病にして、早死に」という一つの原則があります。その原則は、前の世で人を殺した者、また、

生きものを殺すことを好んだ者は、次の世で多病にして早死にするというのが仏法上きまっています。

 

 子供が生まれないうちに、父親が殺せ殺せといっていたのです。おろせということは、殺せということでしょ

う。父親は殺せ殺せという根性があったのです。母親は産みたいという心があったのです。そうすると、多病に

して早死にという子供の宿命は、腹のなかにいるうちに作っているのです。

 

 それを、生まれて三日目に死んだのはどういうわけですか、御本尊様をうけたから、死なないはずですなどと、

そんなことで御本尊様に罪をきせるのは、タチが悪い。みずからが、多病にして早死にの宿命を感じて、こんど

は、りっぱな子供を産むように、御本尊様にお願いするのがほんとうの道ではなかろうかと、私は思うのです。

 

 おわかりですか(ハイ、よくわかりました)わかりましたか、では、りっぱな子供を産みなさい。子供を産むと

大変だなと、いくじのないことをいわずに、子供はひとりやふたり、よけいに産んでも、育てていきなさい。

 かならず、いい子供を産むことができるのです。それをできるたびに殺されてはたまりません。ぼくなどは十

一番目ですから、とうにいなくなっています。そういう考えはよしてもらおうではありませんか。