予言と元軍の敗北

 

【問】鎌倉幕府は日蓮大聖様の「立正安国論」の諫めを用いなかった。にもかかわらず、あの時、攻めてき

た元軍を打ち破っています。すると日本の国は滅びていないから日蓮大聖人様の予言がうそになるのではあり

ませんか。

 

【答】これについては、二つのことを申しあげます。一つは小蒙古御書(御書全集一二八四ぺージ)を拝すると、

はっきりします。ここには「蒙古が攻めて来るといった日蓮の予言が当たったと得々としていては、弟子として

許さんぞ」ということがのべられてありますが、そのおことばの陰には、日蓮大聖人様が国をお守りになった証

拠が、歴然としています。日蓮大聖人様が、日本に御出現なされた末法の御本仏として、日本がむざむざ滅びる

のを見ているわけがない。今度の太平洋戦争で神風が吹く吹くといいながら、日蓮大聖人にあたる方のご出現が

なかった。だから、いくらさわいでも、負けたのであります。これが一つであります。

もう一つは、これが北条家の滅ぴる原因を作っていることであります。そして日蓮大聖人様がなくなって、間

もなく滅びています。