折伏の時相手が暴力をふるってきたら

 

【問】相手が無鉄砲に暴力をふるってきた時に、自分はどうしたらいいのですか。折伏した場合に、そんな時

がありましたのでおたずねします。

【答】折伏をして、けんかになるようなやり方はおかしいです。日常生活でけんかするなどというのは、夫婦

げんかだけです。

 そこで、そういう場合には、むこうが怒ったら、怒らせた自分が悪いということに気がつかなければなりませ

ん。それが第一。

 それから、逃げるが勝ちといって、そういう時には逃げた方がいいのです。夫婦げんかだって、女房をなぐっ

たり、けとばしている間は、まだ未熟なのです。女房に文句いわれたら南無妙法蓮華経といえるようにならなけ

ればだめなのです。いよいよ危くなったらゲタをはいて逃げるのです。そういうふうになれば人間も一人前です。

 かりに、わたしが兄で、妹が七つか八つだとして、それでまじめにけんかなんかするばかがありますか。だか

ら、女房より自分の方が偉くなればいくらでも逃げられます。逃げたって恥じでもなんでもありません。ぼくも

一回だけ逃げたことがあります。それで、また呼びにくるかと思って……ところが、いくらたっても呼びにこな

いのです。むこうもかんかんに怒っているのだから……、まあ悲劇もあることがあるけれど、逃げた方がいい。

 

 だからぼくはけんかなんかしないのです。

 だけれども、だれかのけんかであればすぐ見に行きます。けんかしても負けたことはありません。

 しかし暴力ではありません。暴力なんかふるえるわけがないのです。だから、今度も大阪の地検を相手に大げ

んかやっているではないですか。絶対相手が悪いのです。大阪の地検などというのは、国家権力をもっているか

ら強いのです。総評から対決しようなどと、そんなものオモチャみたいなものです。炭労などは、問題ではあり

ません。けれども、けんかというのはやってもいいが、負けそうになったら逃げてしまいなさい。そして後から

ゆっくりやるのです。暴力などをふるってはいけません。学会には暴力などは断じてないのです。