御本尊は紙だという人がいる

 

【問】折伏をしたら「御本尊などといっても、紙だからだめだ」といわれましたが、どういう説明をしたらよ

いでしょうか。

 

【答】紙ならなんでもよいか、紙にもいろいろあり、チリ紙もあります。それから同じ紙でも、千円札も紙で

す。それから、裁判所からくる通達も紙です。借金の証文も紙です。紙には力がないというわけにゆきますか。

そういうふうに、人間社会ができているのです。アメリカと日本とがなにかの条約を結ぶとする、それも紙に写

すのでしょう。だから紙というものはこわいのです。

 こんなチリ紙などはこわくありません、鼻をかんでしまえば終わりです。だが、千円札の紙の方は紙でも違い

ます。たった一枚しかないのをとられては困るから、しまってしまう。だから、紙に書いたものだからこわくな

いというのは、大きな違いなのです。卒業証書も紙です。その一枚の紙が就職のときに大きな力になるのでは

ないですか。仏様のお力が現われている紙を、ただの紙だといえますか。それなのに、紙ならだめだとは、どこ

に証拠があっていう話ですか。そういうことをいっている者が、自分で書いた借金の証文などをつきつけられる

と、目をパチクリしてしまうのです。紙に字の書いたものはこわいのです。その字の書き方なのです。