御本尊をいただく当日だめになる

 

【問】 折伏しないと功徳がないというので、折伏しています。ところが、ハンまで押していよいよきょう御授

戒という朝になると、その前の晩に夫婦ゲンカをして、大ていダメになるが、どうしたものでしょう。

 

【答】 とうぜん折伏をしなければ功徳はありません。しかし、いまのような場合は、りっぱに折伏しているの

です。功徳はあります。やるやらないは向こうの自由です。なにも、創価学会へ引っぱりこんでしまわなければ、

折伏にならないなどと考えなくともよろしい。それは、それで折伏になっているのだから、ハンコ押したといっ

ても、借金の時にハンコを押して払わないひとが、たくさんいるのではないですか。ましてや、折伏です、次の

日になって女房とケンカしてやめたといっても、それでけっこうなのです。そういってやりなさい。ああけっこ

うけっこうと。

功徳があるのです。どうしても創価学会員にしなければだめだとか、御本尊を持たせなければだめだとかがん

ばるから、おかしな事件が起きてしまうのです。御本尊様はお見通しです。われわれにはわかりませんけれども、

それがわからないような仏様ではだらしがなさすぎます。あなたの誠意はじゅうぶん御本尊様に通じております。

やめたやめないは向こうの勝手ではないですか。そこまで行けばだいじょうぶなのです。ハンコなんか押しても、

払わないひとがいるのですから。りっぱに折伏したことになっているのだと確信しなさい。

 では、もう一言申し上げます。それは、折伏になっているのです。それを折伏というのです。聞く聞かないは

向こうの勝手なのです。日蓮大聖人様が佐渡からお帰りのときに、ある念仏宗の寺にお弟子をやって、「どうせい

っても聞くこともあるまい、しかし一応はいってこい」と命じられたことがあります。これはりっぱな、日蓮大

聖人様の折伏ではないですか。相手は聞くわけがありません。その寺の前を通る時に一応いわなければ仏の精神

に反するから、それでお弟子をやって折伏させたのです。相手は聞きません。それでりっぱな折伏なのです。わ

かりましたか。ハンコまで押しても御本尊様を返してきたりするのです。すると罰をうけるのです。いやだった

らやめなさい、といっておけばいいのです。あとできちんと目がさめます。これは不思議なものです。そういそ

がなくてもいいのです。