御本尊お供えの水にシキミの葉を入れるのか
【問】御本尊様にお供えする水に、おシキミの葉を一枚入れているのを見ましたが、入れた方がいいのでしょ
うか。
【答】 入れた方がいいのです。シキミについて、いま質問がありましたから申しますが、経文を読みますと、
インドという国には香木が多いのです。暑い国でありますから、匂いの木が多いのです。かりにキャラとかセン
ダンとか申しまして、ひじょうに匂いの高い木があるのです。これは一応むこうには虫が多いために、またそれ
とにらみあわせてできたかどうかはわかりませんが、インドのように暑くありませんから、日本では香木がない
のです。そこで日本にある香木、香りのいい木と申しまして、虫のつかないものといえば、それはシキミなので
す。それでシキミをば、仏様にさしあげることになっているのです。
いま一つは、草花を仏様にあげることは、無常を意味するのです。ところが、この仏法は永遠の生命を意味す
るのです。シキミほど長生きする木はないのです。この二つの意味で、シキミを御本尊様へあげるのです。また、
浄めるという意味もあるのです。ですから、お水にはシキミの葉をお入れになった方がよかろうと、私は思いま
す。