日蓮正宗の供養と邪宗の供養について
【問】お盆やお彼岸に、塔婆供養をするのはなぜでしょうか。また邪宗による供養と日蓮正宗による供養では、
どう違うのですか。
【答】 お盆の起こりについては、釈尊に十大弟子があり、その一人に目犍連という人がいたのですが、この人
は神通第一といわれた人であります。この目連尊者が釈尊の弟子となって、六神通を得て、死んだ母の青提女を
たずねると、餓鬼道にいたのです。母は骨と皮ばかりになって、首は糸のように細く、腹は大海のようにふくれ
あがり、食物を求めて口をはり、手を合わせて物を乞うありさまは、たとえようのないあわれな姿でありまし
た。
仏法の本源は、知恩、報恩といって恩を報ずることにあります。まして父母の恩は深遠であります。目連尊者
は、あまりの悲しさに神通を現じて、飯をさしあげたが、母が喜んでそれを食べようと口に入れると、飯は火と
変わり身を焼かんとしたのです。そこでまた、あわてて神通力によって水をかけると、水はたきぎとなって、ま
すます身を焼かんとするのです。そこで目連尊者は、自分の神通力ではかなわぬことを知り、釈尊のところへ飛
んでゆき、どうしたらよいかを問うたのであります。
釈尊は「おまえの力では救えない、十方の聖僧を集めてごちそうをうんとしなさい。その功徳がおかあさんの
方へまわって行って、餓鬼道を脱れることができる」と教えました。目連がそのとおりにすると、母は餓鬼道を
脱れることができたのであります。
よく世間でナスやキユウリに箸をさして飾ったりしますが、そんなことで先祖供養ができるわけはありません。
聖僧を呼んで供養すべきであります。だが、聖僧といってもいません。真の聖僧は、日蓮正宗の御僧侶のみであ
ります。ところが、こんなにおおぜい呼んで食べていただいたら、財布が下痢をしてしまう。そこで、塔婆供養
というのをするのです。ところが、これを邪宗でやると、先祖は七転八倒の苦しみをします。これには現証があ
ります。皆さんの子供さんが突然縁側から落ちたり、腹痛を起こすことがあるでしょう。これは一応その子の宿
習であるといえますが、この子供たちには前世というものがあります。前世で邪宗の家で死んで、その罪を終わ
って人天に生まれてきたとすれば、先祖供養だからといって邪宗で塔婆供養をすれば、感応してけがをしたり、
電車にはねとばされたりするようなことになるのです。聖僧による正しい供養をしてあげれば、その先祖がこの
世に生まれてきていれば、思いがけないところで、大金を得たり、もうけたりするようになります。どうせ同じ
金をかけて塔婆を立てるなら、得になる方をやったらどうでしょうか。