御本尊にすがるということは
【問】御本尊様にすがるということはどういうことでしょうか、もう少しくわしく教えて下さい。
【答】 題目というものは大事なものであります。数の多いほどけっこうなことであります。ただし、私が御本
尊にすがりなさいということは、私も説明がたりませんでした。それをはっきり申しておきます。これは「主師
親の三徳」と申しまして、仏は、主人と親と師匠の徳をもっているのであります。大御本尊様は、この三徳を兼
備していられるのであります。そこで、すがるということは、親にすがるように題目を唱えては「この小児マヒ
の子供をなおして下さい」「私はいま、貧乏で困っております」「お父様どうかお願いいたします」と、そしてま
た題目唱えては「ご主人助けて下さい」そして題目を唱えるたびに、題目を五へん唱え十ぺん唱えしてはたのむ。
「お師匠様、私によい方法を教えて下さい。こんなに貧乏していては困ります」「うちのだんなは競輪ばかり行
って困ります。なんとかいい方法を教えて下さい」と、主人と親と、お師匠様にすがってたのむように、御本尊
様にたのむことをすがるというのです。この純真な心から信心をすれば、また折伏もできるのであります。長い
時間やった方がいいとか、二時間やった方がいいとか、功徳があるとか、そんなのは形式であります。御本尊様
へ、ほんとうの心でぶつかっていくのです。おとうさんたのむ、ご主人様たのむ、お師匠たすけて下さいという、
その熱意、その心情が、信心に現われてこそ、医者もなおせない病気がなおるのです。