御本尊を返却した人の生活
【問】御本尊様をお返しした人が、どのような不幸な状態になるのか、教えていただきたい。
【答】これは、こわいことです。それは、私の友人に、牢の中へほうりこまれた連中が二十何人といるのです。
これは戦争時代(昭和十八年)のことでありますけれども、そのとき、ほうり込まれた連中が、みんなおっかなが
って、御本尊を返したのです。それがいま、ひとりとして、ろくなものがいません。生活ができないのです。な
かには、その事件におそれて、そうして、牢にも入れられないのに御本尊をそまつにした人間もいます。そのこ
ろはりっぱな家にいたが、いま、四畳半にもいられないのです。だから、御本尊様をそまつにして、満足に生活
ができたらお目にかかりたいものです。
私は、名前をいうわけにはいかないけれども、いまときおり、顔を出す人間もあります。御本尊をほんとうに
たもっている者は、どうにかなります。御本尊様をそまつにした者はひとりも満足なものはいません。むかしは
創価学会の幹部です。それが、いま、食うや食わずの生活です。こわいものです。
私は、いかなる難にあっても、御本尊様だけはお守りしきってきました。おかげさまで私だけはなんとかして、
生かしていただいています。御本尊様をそまつにして、そして食える者があるわけがありません。見ていてごら
んなさい。それは、一年や二年はわからないけれども、七年と区切ったら、きちんと出てきます。それは出てき
ます。お返しするなら、させたらいいではありませんか。本人の自由です。信仰は自由、強制してはいけません
し、返すのなら返させなさい。やめるのならやめさせなさい。そのかわりひどいめに会うのです。私が現にこの
目で見ているのですから、それが、私が牢へいく前の、みな幹部なのです。私が受けたあの大難で、おそれをな
して逃げていきました。その逃げた連中が、いまどこで生活しているか知っていますが、ひどいものです。