寮生活と御本尊受持
【問】寮室に、十人ぐらいいっしょに同居している青年を折伏して、御本尊様を受けました。翌日に、御本尊
送りをしようとしたら、本人は仲間の手前、信心できないといったので、そこの社長にかけあって信心させる
ことを了解しました。ひとまず御本尊送りをしたのですが、二、三日前、本人がどうしてもできないと返しに
きたのですが、どうすればよいでしょうか。
【答】いまの事件は、もつれてしまっているから、そのまま御本尊様を受けとって、時を待たねばなりません。
社長がそういったからといって、その甘言にのって折伏したのはへたです。社長はまだ信仰など考えていないし、
お世辞だから、うっかりのったのがこちらの落ち度です。もう一つ落ち度があります。それは内得信仰させて、
本人の信心が、しっかりときまってから、御本尊様を受けるようにすればよかったのです。それをあわてて、御
本尊様を持たせたのがよくありません。若いもの、それもひとりものを信仰させるには、先にしっかりと信心を
固めてしまって、本人が、どうしても信心するという気が起こってから、御本尊様を受けさせるようにしたほう
がよいのです。今後そのようにやりなさい。いまの事件は、かならずもつれますから、そのままお寺へおさめて
しまいなさい。それでもりっぱな下種になっているのです。