第六回夏季講習会(昭和二十六年八月三日 総本山大石寺)
安心して折伏せよ
歓喜に満ちて登山した人もあるでしょう。また、悩みをもって登山した人もおるでしょう。
きょうを出発点として、二、三年後にふり返ってみなさい。かならず幸福になっている。これは、絶対の確信をもって申しあげる。
だから安心して折伏しなさい。いま折伏しなかったら、絶対幸福はこないことをいいきろう。いまは折伏しやすくなっているのです。時期がきているのです。
日蓮大聖人様のお智慧によって、二十年間研鑚してきた創価学会は、論理には絶対破れません。安心して折伏しなさい。骨はひろおう。
(昭和二十六年八月三日 総本山大石寺)
第六回夏季講習会(昭和二十六年八月六日 総本山大石寺)
東洋に弘まる仏法
御宝蔵の大御本尊様が、本堂にお出ましになるときがかならずあります。不開門、勅使門とも申しますが、これを開かせるのが、われわれの目的なのであります。
しかし、いま、もし勅使がみえられて、ここに戒壇が建立されたとするならば、はなはだこっけいなことであります。
勅使が下ったとなれば、国中の人がお参りにくることはもちろんでありますが、邪宗のものたちが伊勢神宮に行ってお札でももらうような気持ちで、かんたんに御本尊様をもらい受け。そこらの邪宗の札とならべてぺ夕ぺ夕とはりつけるということにでもなれば、まったくもったいないかぎりです。しかし、そこで御本尊様のお下げ渡しがなければ、ここにまた、偽物がますますできるのです。
日蓮大聖人様は、題目をまず流布され、佐渡において御本尊様を顕されました。本門戒壇、先ならずということは、お寺をつくることが先ではありません。逆にしてはならない。あわてることはなりません。邪宗といえども、題目の流布は、もはやできています。
この仏法は、かならず東洋に弘まるのです。東洋に渡らなければ、日蓮大聖人様は大嘘つきです。かならず弘まることを自覚しなさい。
いま、われわれがなすべきことは、まったく本尊流布以外にないのであります。
(昭和二十六年八月六日 総本山大石寺)