戸田城聖全集質問会編 283 生後四か月の子の発育が遅い

 

〔質問〕 生まれて四か月の子供で、発育がひじょうに遅いのですが、小児マヒでもなく、原因不明です。なおるでしょうか。

 

なおります。心配ありません。こういう話があります。文京支部の大工さんで子供の発育が悪くて、二年しても歩けなかった。育てたときはガラスのビンで育てた子供なのです。医者へ行っても、どこへ行っても、信心という信心を、ぜんぶやってもだめなのです。ところが、この日蓮正宗の信心をやってから、ダンダンよくなってきた。だんなさんもよくなってきた。たいしたことなかったおやじが折伏するのです。子供がよくなるから母親の折伏が熱心になる、すると子供がよくなる、こういうわけです。

 そして、あまり折伏したので、近所からワンワン悪口いわれてきたのです。女の人が気が強くなって折伏すると、近所で評判が悪くなってきた。ところが、主人が気が弱くて、折伏やめろという。奥さんは考えた。子供がこんなによくなってきたのに、折伏やめたら、また悪くなる、それなら主人と別れてもいい、と行李(こうり)をまとめて「では、私出ていきます」と。そこでおやじさん「ちょっと待ってくれ。折伏してもよいから出ないでくれ」。それでとうとう子供をじょうぶにしました。これは、三年くらい前にあった話で、その後、その子供はきれいにじょうぶそうになって、亡くなりました。そのときには、跡取りの男の子がちょうど生まれて、この子供さんは健康です。あばら家のような家に住んでいたのが、すばらしい福運をもった家に変わっております。

 人間というものは、また生まれてくるのです。死んでパッと消えてなくなるのではありません。また生まれてきて、そして題目を唱えた一族では題目唱えた一族でまた集まるのです。だから、亭主にも子供にも信仰させなければいかんというのは、そういうわけなのです。おじいさんになったり孫になったり、あるいは親類になったり、友だちになったり、取り引きする相手になったり、同じ時世に、同じ時代に生まれ合わせるのです。