戸田城聖全集質問会編 269 小児マヒがなおったら信心する
〔質問〕 小児マヒがなおったら信心する、という人がいるのですが、どうすればよいでしょうか。
それは無理です。ここによく効く薬があります。その薬をかぜがなおったら飲むといっても始まりません。飲んで、初めてなおるのです。それと同様に、なおったら信じようといってもだめです。ここで、小児マヒの問題について、もう一度話しておきます。
小児マヒは、親子双方の責任です。すなわち、子供には、小児マヒで苦しむ宿命があり、親には、小児マヒの子供をもって悩む宿命があるのです。これをなおすには、親がわが身を捨てた信心にたって、自分の罪障を滅しなければならぬ。そこで、信力・行力が、法力・仏力と変わるのです。それにより、親は小児マヒの子供をもって悩む宿命が切れるのです。すると、子供は行き場所がなくなるのです。そこで、親子の縁が深いものはなおり、親子の縁が薄いものは死ぬのです。
折伏する場合は、「絶対になおる」といいきってよい。この場合、じゃまだから早く死ねばよい、などと考えると、絶対に死なない。「還著於本人」といって、いつまでも悩まなければならなくなるのです。そこで、早くなおしてください、とお願いして、もし死んだら、そのときにこの道理を教えてやればよいのです。