戸田城聖全集質問会編 196 身持ちの悪い主人のため生活困窮

 

〔質問〕 つれあいは身持ちが悪く、失職してしまいました。食うに食えず、住むに家なしという状態におちいり、やむなく主人の実家にいきましたが流産してしまい、主人の両親からは憎まれ、家を放り出されて、いま、同志のところで世話になっていますが、実家のほうが心配でなりません。どのような信心をしたらよいでしょうか。

 

 そのような亭主をもって、苦労するという女性の宿命が悪いということはわかります。そのままにしておいては、いくら亭主をかえても同じです。薄命でもあり、流産もし、家にもおいてもらえないというのだから、あまりいい嫁でもないのでしょう。

 それを助かるためには、御本尊様にひたすらすがる以外にありません。そうして。自分の宿命を打開する、そうして宿命がなおってよくなれば、亭主がよくなるか、その亭主がいなくなって、別のよい亭主ができるかのどちらかであります。自分がそういう亭主をもたなくてもいい資格をもったのですから、そこへおかしな亭主がついていられるわけがありません。

 シラミでも、シラミのきらいなにおいのする衣を着ていたら、つかなくなるのと同じように、そんなシラミみたいな亭主は、出ていってしまいます。きちんといい亭主がついてくるのです。そういうわけですから、信心を強固にする以外に救われる道はありません。