社会・生活・家庭に関する質問

 

戸田城聖全集質問会編 137 科学と宗教

 

〔質問〕 科学と宗教との関係について

 

 あらゆる学問が宇宙の森羅万象を対象として研究され、法律・経済・物理・数学と分科があるが、その分科間になんらの闘争も軽蔑もなく、たがいに尊敬し、たがいに連絡しあうのがつねであります。

 科学と宗教も同様であります。科学者は、仏法の原理を用いて思索し、宗教のほうでは、科学の方程式を信仰に用いて証明するのであります。

 科学と宗教とは別世界で相容れないというのは、科学的証明もっかず、確固たる理論的裏づけをもたぬ邪宗のいいぶんで、真の宗教とはいえません。また科学者が、宇宙は妙法蓮華経の当体であるという仏法の大原理をもって、自己の分野を開拓していけば、現在の科学よりいっそう深く探究できるのであります。