戸田城聖全集質問会編 136 題目に違いがあるのか

 

〔質問〕 題目のことですが、日蓮正宗でいう南無妙法蓮華経と邪宗のナム妙法蓮華経というのとどう違うのですか。

 

 まずナム(・・)妙法蓮華経というのはおかしい。しかし、それが早くなると、ナンとならなければならない。上の二字だけではナムで帰命という。生命を捧げ、信じ奉ることであるが、とんでもないことをいう人がいて南無があれば北もあるだろうといって、北無妙法蓮華経といったそうです。

 日蓮正宗の題目と他宗の題目とはどう違うかというと、外見は同じでも、中身は違います。

着物にもいろいろあり、人間といっても、泥棒もあれば大金持ちもいます。南無妙法蓮華経といっても、名前は同じでも内容は異なります。

 御本尊のことを一大秘法といいます。これが三大秘法に開かれて、本門の本尊・本門の題目・本門の戒壇となり、さらに題目が信と行、本尊が法と人、戒壇が義と事の六大秘法になります。

 邪宗の題目は本尊がない、戒壇がないから、宙に浮き上がったような題目であります。日蓮正宗の題目は本尊からでてきたもので、力がぜんぜん違うのです。