戸田城聖全集質問会編 134 法華経二十八品と南無妙法蓮華経

 

〔質問〕 邪宗の日蓮宗では法華経二十八品を読みますが、釈尊は南無妙法蓮華経ということを教えたのでしょうか。

 

 日蓮大聖人様の御書にも、その他の法主様のご意見にも、いずれも法華経二十八品の読誦(どくじゅ)は許さないといわれています。ですから、二十八品の経を読むということは日蓮大聖人の教えにそむくことであります。

 ことに、御開山日興上人の戒めにそむくものです。「義道(ぎどう)落居(らっこ)無くして天台の学文す()からざる事」(御書全集一六一八㌻)と、日蓮大聖人様の御書に通達しないかぎりは、法華経二十八品の研究はするなとあります。

 釈尊は南無妙法蓮華経とはいいません。妙法蓮華経序品第一、妙法蓮華経方便品第二と、二十八に分けていっていますけれども、一回として南無妙法蓮華経といっておりません。釈尊はいう資格がないのです。

 南無妙法蓮華経といえる資格があるのは、久遠元初の自受用報身如来です。すなわち、上行菩薩の再誕、日蓮大聖人以外には絶対にいえないことになっているのです。ですから、自行化他の題目は二十八品を読んでもわかりはしないのです。