戸田城聖全集質問会編 108 子供が生まれて三日目に死んだ
〔質問〕 人信前に妊娠しました。主人が子供をおろせといったが、産みたいので産みました。ところが、子供は生まれて三日目に亡くなってしまいました。どういうわけでしょうか。
そういうわけを聞かれても、ぼくにはわかりません。ただ、こういうことだけは、仏法のうえでは示されております。「多病にして、早死に」という一つの原則があります。その原則は、前の世で人を殺した者、また、生きものを殺すことを好んだ者は、次の世で多病にして早死にするというのが仏法上きまっています。
子供が生まれないうちに、父親が殺せ殺せといっていたのです。おろせということは、殺せということでしょう。父親は殺せ殺せという根性があったのです。母親は産みたいという心があったのです。そうすると。多病にして早死にという子供の宿命は、腹のなかにいるうちにつくっているのです。
それを、生まれて三日目に死んだのはどういうわけですか、御本尊様をうけたから、死なないはずですなどと、そんなことで御本尊様に罪をきせるのは、タチが悪い。みずからが、多病にして早死にの宿命を感じて、こんどは、りっぱな子供を産むように、御本尊様にお願いするのがほんとうの道ではなかろうか、と、私は思うのです。
おわかりですか。(ハイ、よくわかりました)わかりましたか。では、りっぱな子供を産みなさい。子供を産むと大変だなと。いくじのないことをいわずに、子供は一人や二人、よけいに産んでも、育てていきなさい。
かならず、いい子供を産むことができるのです。それをできるたびに殺されてはたまりません。ぼくなどは十一番目ですから、とうにいなくなっています。そういう考えはよしてもらおうではありませんか。