戸田城聖全集質問会編 87 折伏の強弱について
〔質問〕 折伏について、折伏の精神はよくわかりますが、強い折伏をしたらよいのですか、弱い折伏をしたらよいのですか、教えてください。
折伏には弱い強いはないはずです。どこまでも相手を救ってあげよう、どこまでも御本尊様を持たせよう、この精神さえあればよいのです。大声で「やるか、やらないか」という。こんなのは、強いというのではなくて乱暴というのです。また、ひどいのになると「ようし、やらなければ罰があたる」という。こんなのはおどかしというのです。そうではなく「あなたには苦しみがあるでしょう。この御本尊様を拝めば幸福になれる。しっかりおやりになったらどうです」といえばよい。そのところを考えてください。わかりましたか。相手方の機嫌をとりながらする折伏は弱いというのです。
相手がどんなことをいおうと。こちらはニコニコ笑いながら。相手の痛いことをいってやるのです。「この信心をすれば幸福になれますよ。あなたのような根性の曲がったのもなおりますよ」と相手が怒ろうと怒るまいと、相手にはかまわず、すました顔をして天井を見ていればよいのです。