□めんりすと 鶏10醤油・旨味濃厚鶏油ver.(鶏叉焼トッピング、調味料別皿)
feat 2012/08/xx 20:44:07
今回の鶏100は鶏油の旨味が強いタイプ。
旨味濃厚な鶏油を植物油で割らずに使用した、今まで以上に鶏度MAXな鶏100です。
これが素晴らしく美味しい。
以前の鶏100では、塩では鶏の全ての部位の感じさせられているかのようにバラエティーに富む複雑に繊細な鶏の味わいを覚えさせ、醤油では鶏と醤油の淡い重なりから、じわっと舌に心に染みる温かな味わいに酔わせられたものです。
が!!!
今回の鶏100は旨味の重量感で勝負の逸品!!
しかししかし、めんりすとさんらしい丁寧さと巧さが炸裂した内容に仕上がっているのです。
口当たりから濃厚な鶏の旨味が醤油の味わいにぐうっと絡んで、ボリューム感ある旨味を感じさせます。
スープに多分に含まれる鶏の旨味は、鶏油のように立体的にそそり立つのではなく、むしろ抱擁的な性格を示しながらも全体としては鶏油とそれを支える醤油ダレの味わいを押し上げる役割。
めんりすとさんの作風の中でも男性的な色彩が強いタイプではありながらも、一方では男性的が故の野暮ったさや粗野な表情は皆無。
醤油ダレの味わい自体が強引な旨味をもたないため、鶏の旨味の中にすっと溶け込むんですね。
さらには醤油ダレに含まれる?と思われる、後味にすっと香り立つ香味野菜のフレーバーが何とも上品。
鶏の個性を前面に押し出した動物系満点のスープながらも、余韻の気品にこのお店のポテンシャルを覚え、ちょっと感動。
醤油は口当たりにも後味にも煩さはなく、さらには安易な香ばしさといった表面的な味わいを感じさせるものではなく、それによって芳醇さが食べる側の意識を掴み、味わい深いところに引きずり込んでいきます。
麺もいいですね。
鶏と醤油の味わいに、ガツッと穀物感が食い込んでいこうとします。
麺の旨味の強さ故に、スープの味わいに麺の個性が流されません。
めんりすと作品の多くにみられる噛んでじわっと香味と味わいが立つ麺という印象よりもむしろ、口当たりからごりっと美味い麺という印象が立つタイプ。
このスープと麺のマリアージュもまた素晴らしいですね!!
魚介100に続いて、是非是非鶏100もレギュラー昇格を!!!!!!!!!!!
ウマイ度 ★★★★★
スゴイ度 ★★★★★
ちなみに別皿の胡椒を少し入れてみた。んーーーーーーーー、これは入れない方がずっとずっと美味しいね!!!胡椒ファンも多いとは思いますが、私と味覚の嗜好が近いかたは実験目的以外では使用しても面白くはないと思いますよ度 ★★★★★