■タイ料理シーサッチャナーライ トムヤンラーメン
feat 2012/xx/xx 20:25:00
私の大好きなタイ料理屋さんを紹介させて下さい。
このお店、タイ人シェフが腕をふるう名店で、私はこのお店のカレーが大好きなんです。
しかししかし、そんなカレーの美味しいお店とはいえ、やっぱりキラーメニューはトムヤンクン!!
雷魚の丸焼きの方がインパクトはあるけど、やっぱりトムヤンクン!!!。
これがとーっても美味です。
で、そのトムヤンクンにラーメン入れてみちゃったのがこちらです。
まずはスープを頂きます。
美味いな~・・・・・・・。。。。。
ってか、まんまトムヤンクンだしね、美味いに決まってます。
口当たりから辛味がぽんっとしていて、最初から辛さが明瞭です。
しかも、わかりやすい辛味ながら、この辛味が艶うるるんしていて尖らないんですね。
ここから薬味やエビの風味や旨味を散りばめつつ・・・、うーんエビの仕事ぶりいいなあから、辛味を十分浮かべながら後味のミルキーな甘味へ。
優しく柔らかに美味く、そしてじわっと辛い。
このお店のトムヤンクンの美味さがそのままに、ラーメンとなってアレンジされています。
トッピングの茗荷めいた薬味は、日本のラーメンじゃありえない程にイガラっぽくって、喉にチリチリしますが、この異国感がまたこの作品の美味しさをデコレート!
まるで外国でレストランに入った様な適度な居心地の落ち着かなさが、この気難しい味わいに食べるものをより向かい合わせてくれ、その格闘が何だか癖になる・・・。
スープの味わいは豊満で強めです。
こうなってくると、普通にトムヤンクンを頼めばいいじゃんという感想に終わってしまいそうですが、ですが・・・。
そうじゃないんだよ、流石は名店のタイ料理!!!
日本的ラーメンとは違う手法でありながらも、麺とスープのマリアージュ度は抜群に高いものを出してくれます!!
麺は平打麺。
めんりすとさんの麺より気持ち幅が広い感じで、ナチュラルウエーブの無いタイプ・・・ってか、味が全然別物なんですね。
卵だ小麦だといったラーメンの表情ではなく、ビーフンなどと同じようなタイプで平打ちにしたそれは、ベトナム料理で言うところのフォーにあたるのかな? 正しい名前はわかんないけど誰が食べてもアジアン料理らしいと思う、よくあるほらなんだっけそれはな麺。
きしめんよりも更にしなやかで、麺の表面はラーメンの様につるつるせずに、適度にじわっとした舌触り。
これにスープの旨味が粒子となって良く噛んでくれる印象で、これがスープの豊満さを麺に残しつつも麺を介材として薬味やスパイスの風味を外に向けて放ちます。
しかし麺がスープの味わいをしっかり感じさせながらも、やっぱり後味には麺そのものの穀物感が厚くスープに絡みます。
味わい強く主張的なスープに対して、強い味の麺ではないにも拘らず、しっかり最後に麺の良さが味で感じられるんだから溜まりません。
あー、美味かったー!!
ウマイ度 ★★★★★
スゴイ度 ★★★★★
タイ料理店の一品ということで、日本のラーメンファンにとってはやや不慣れなジャンルという気がしなくもありませんが、とても美味しいので興味のある方は是非どうぞ。での作品、もし一匹の鯨さんが日本人向けにアレンジを加えたとすれば、多くのラーメンファンが神喜ぶ素晴らしく美味しい作品に進化しそうな気がします。この作品のどこそこに一匹の鯨さん的なの個性をいくらか感じるんですよね度 ★★★★★