feat 2012/xx/xx 19:32:08
口当たりに感じる味噌系の味わいは、なるほど日本人なら誰もが好きという味噌ラーメンの味わいに習ったもの。
マニアにもファミリー層にも愛されるタイプのお店が、激辛という極端な排他性をもった作風に挑むとどうなるかが気になっていたのですが、なるほどこういう角度から親しみやすさを強い刺激性にとともに表現するんだなあとニヤリ。
また特に食べ始めにおいては、味噌ラーメン系の味わいに山椒を思わす様な湿り気あるハービーな個性が加えられて感じられます。
後味に魚介?の味わいを覚えましたが、味噌からここへの味の展開が上手いですね。
逆に言えば味わいのパーツが豊富な分だけ、それらをきちっと整理して味わえる人と、混沌とした印象で終わってしまう舌の人とで評価が割れるのかも。
このお店のラーメンに比べると、スープに入り込む素材の点数がとても多いように思います。
そして主役の辛みの話。
辛さとしては特別な強烈さは感じませんね。
辛いものが好きな人は迷わずオリジナルの坦々麺ではなく大辛坦々麺を頼んで良さそうです。
とはいえ作品名由来の威圧感も影響するから、その辛味の説得力は十分。
また軽いウエーブの細麺がこの手の濃口には少し柔らかめの印象もありながら、それが逆にスープの辛さを際立たせもします。
一番評価したいポイントはトッピング。
この肉団子の正体は何?
貝柱の旨味と挽肉の旨味がミクスチャーされた濃厚な旨味成分の塊が、崩れるごとにスープに新たな表情とコクを加えます。
このアレンジはいいね。
やっぱり夏は辛いラーメン美味しい!!
うまい度 ★★★★★
すごい度 ★★★★★
からい度 ★★★★★