□めんりすと に・ぼ・こ・ん(煮干しとビーフコンソメのら~めん) | 静岡県東部で一番美味しいラーメン…

静岡県東部で一番美味しいラーメン…

静岡県東部の究極と名高いラーメン店限定のブログ。全店ハズレなし!!
ちなみに迷惑ながら勝手に惚れこんでいるのがめんりすとさん…、故にこのトップ記事。
料理人様は神様です。
最近、アクセス数欲しさにチェーン店のレビューを加えましたw

□めんりすと に・ぼ・こ・ん(煮干しとビーフコンソメのら~めん)

めんりすとマニアのブログ⑫


 
feat 2012:05:xx 21:14:00
 
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!

 

もし私が究極のラーメンを探す旅に出ているブロガーだとしたら、今回を最終回にしなくてはいけません。
これレビューしたんで、もうラーメンブログがいつ終わっても悔いないです。
安心して病気になれそうです。
 
で、日本中には優れたラーメンブロガーさんが星の数ほどいるんだと思いますが、この作品を食べてレビューをしたという事実だけで、私は自分のブログを宇宙で10本の指に入るラーメンブログだと言ってしまいます。
だって、この作品のレビューが読めるブログは最大で10個しかないんですから。
今日からの私の感心事は、このラーメンより美味しいラーメンがあるかどうかになりましたので、このラーメンが基準として存在しているブログが私にとっては一番気になるブログというわけです。
 
まあ、そんなこと言わなくてもめんりすとファンの私ですから、めんりすとさんの作品のレビューが沢山のっているブログが好きなのは当然なことで、ということはつまり今書いているこのブログが宇宙で2番目に好きなラーメンブログであるというのも当然すぎる事実なわけです。
 
すいません、美味いもの食べて饒舌になりすぎました。
きっと今回、筆がとまらなくなると思います。
読むのが面倒くさいって人は、ツイッターで「に・ぼ・こ・ん」を検索してレビューを読んでくださいませ。1秒20文字なら7秒で読み切れますので。
 
で、いいよちゃんとレビューするよ。
めんりすとさんのコンソメ系ラーメンというと、昨年のクリスマス限定を始まりに、これまで褒めちぎるしかできなかったのですが、そんなコンソメ系として今回が第3段となります(いちおー、ファンらしくきっちりチェックし続けているつもりですが、いちおー私の知っている範囲での話)。
作品名だけを見ると、煮干しとビーフコンソメということで、前作(第2作)と同系の作風と予想されるも、嗅いでびっくり、味わってびっくり、全然違う。
 
贅沢な新しさが、ひしっと迫る、当然の美食感を有しながら圧倒的にラーメンしている快作です!!
 
まず、スープを味わう。
ラーメンが麺料理だと入っても、今回はどう考えたって最初に気になるのはスープ。
そりゃ仕方がない。
緊張しながら、蓮華でスープを味わってみます。
 
すーばらしく美味い!

神がかった過ぎる巧さに感動が追いつけないです!!
 
めんりすとさんの作品の中では塩分をいくらか感じさせるように思わせつつも、それが安易な味つけによるものでなく、素材が生み出す複雑な味わいの延長にあるものだから、舌に尖らず、煩わしさを感じさせず、ごくりと舌と喉に旨味を染みわたらせます。
 
口当たりにはそんな重厚な味わいと共に、海老の個性がしっかり存在・・・、って、あれ?? 煮干しとビーフと思っていたら肩すかし・・・ではなくまさかの大ヒット、大当たりの宝くじ!!
 
ラーメンでありながら、なんとオイルを使用していないという大胆というか、俗世から出家しちゃったかのようなレシピでありつつも、この海老の旨味の肉感が最高!!
海老のジャリジャリしたチープな旨味ではなく、そこにしっかりとふくよかさが存在します。
 
海老の風味を重ねたスープの味わいは、実に肉肉しく、しかも張りがあり、上質さに重量感を覚えます。
このボディーの強さ、これがオイルなしのスープから感じられることに圧倒的な驚きを覚えます。
 
しかもオイルがないために旨味の質感がぐぐっと明瞭です。
説明が難しいのですが、弾力ある旨味の柔軟さをダイレクトに感じられる様な、ラーメンの表現力を超越した質感・・・、もちろんここに海老意外のビーフや煮干しの個性が絡んでいるとは思いますが、感覚的には「この海老、凄い!!」っていう感じ。
 
もちろん実際に使われている海老がどんなものかなんて、ぜーんぜん分かりませんが(使っているとは思うけどね?)、小エビを炒めた時にでるジャリジャリとしたスナッキーな旨味とは異なる、リッチな表情が溢れていることくらい、私にだってわかります。
 
そんな口当たりの海老の味わいが最高にインパクトあるイントロを奏でつつ、いよいよ中盤にはビーフコンソメの優雅な味わいが前面に現れ始めます。
 
ここがこのスープのエビミソ、いやミソだっ!!
 
ビーフの持つ旨味の豊満さや、肉の持つ甘味が海老の張りのある味わいと重なると・・・、おおっ、こんなに美味しいロブスターがあったかなという程に美味!!
海老の味わいが軸になっているために、海老とビーフというよりは、初めて食べる超高級ロブスターのソテーでも味わっているかのような新しくもゴージャスな味わいに!!
 
自分の過去の海老ライフをさかのぼると、とあるフレンチレストランで頂いた伊勢海老のガーリック焼き(むろんガーリックは超少量)がやや近い旨味であったかのように思いだされました。
ゆったりとした海老の旨味からは、大ぶりな海老を思わす様な豊満な肉感を思い起こさせ、海老のくっと前に出る旨味からは、海老を丁寧にローストさせて旨味の密度を高めたかのような香り高い香ばしさが思い起こされます。
 
あまりにリッチなビーフコンソメの味わい、そしてそれを彩る海老の鮮やかさ・・・。
ラーメンというジャンルを置き去りにしそうなほど、真面目さや丁寧さが炸裂しすぎるも、それがラーメンとして居心地悪くならず、むしろきっちりラーメンらしいのは、海老の持つ張りとアタリのある旨味故。
オイルレスというラーメンんとして超イレギュラーな構成ながらも、最後までラーメンらしさが否定されていません。
 
後味も神がかり的。
煮干しの個性がじわっと溢れ始め、海老、ビーフが持ついくらかの苦味の質感を受け入れることで煮干しの表情が実に艶やかで官能的なものに。
特に海老の味わいは煮干しの個性によって、ぐいっと跳ね返る様なフックある旨味に感じさせられます。
海老の味わいは終始前面に感じさせられますが、一般的な海老を使ったラーメンの様な表面的な海老の旨味を楽しませるのではまるでありません。
ビーフ、そして特に煮干しによって海老の風味が上ずらず、口当たりから後味まで徹底して中域に太い旨味をずしり押し出しているんです。
 
ジャンクに期待する旨味の圧力感を徹底して満たしながら、それでいてジャンクじゃない・・・、これマジ凄いです。
 
さらにはさらにはフィニッシュにおける塩気の華やかさも極上!
海老や煮干しを中心とした素材の旨味を溶け込ませたかのような塩気がじゅるっと感じられます。
細やかでありつつも、どこか粗引きな感じを残しているのが秀。
その粒子粒子した塩気が、じゅわーーーっと口の中に散りばめられ、これが旨味の洪水!!
塩気が軸と感じさせながら、しょっぱさと思わせる様なものではありません。
本当に、本当に、宝石箱をひっくりかえしたかのように、極上の旨味が散りばめられたような感動を覚えつつ、それが整っているから細部の細部まで濃密に美味いんです。
そして旨味に粘度が存在するかのように、アフターにおけるリッチな味わいの持続力が異常な程に素晴らしい!
上品な料理でありながら、食べごたえが半端ない!!
 
この美味しさの持続力、これちょっと考え難いクオリティーですよ・・・。
ラーメンってジャンルに絞らなくても、料理としてこんなものに出逢ったことがないかもしれません。
 
 
そして気付く。
これはこれまでのめんりすとさんのコンソメ系の作品とは違うアプローチですね。
(ちなみにこれまでのコンソメ系の作品を否定していません、というよりむしろ史上最高に大絶賛してきましたからね)
特に前回のビーフコンソメと煮干しとは、材料は近くてもそもそもの狙いどことがまるで違う作品に思えました。
 
前作は水のように体に染み込む透明感際立ったスープであり、その徹底した透明感と素材の素直さによって淡麗系の極を目指した印象でした。モネの作品を思わせる様な、淡い美しさが全景に広がるような作品で、展開で表情をつけず、素材の魅力に食べる者が体を預けさせられてしまうような作品でありました。
 
そして今回、今回はそんな前作の素材主義な表情から、より演出者側に焦点が当てられた作品に思えます。
前作では、風味を展開させないことで、美しさに浸らせたのに対し、今作では定まった起承転結の中で、素材の魅力を様々な角度から表現することに成功しています。
何より興味深いのは、前作で感じたラーメンというジャンルに距離を置こうとするかのような美味しさだったのに対し、今作がラーメンというジャンルを掘り下げて行こうとした作風に満たされていたこと。
どこからどこまでも新しく、どこからどこまでもラーメンらしくないのに、味わってみるとラーメンのあるべきラーメンらしさが感じられるんですね。
 
海老、ビーフ、煮干しといった癖のある食材による旨味を、オイルや調味料の妨げなしにダイレクトに舌や喉に転がすことで、リッチさがぐいっと噛みついてくるんです。これは一般的な濃厚なラーメンよりもより、もっと直接的であり、それでいて圧倒的に肌馴染みのよい味わいであり、その「味わいの手ごたえ」にラーメンらしさを覚えます。
 
もちろんそのラーメンらしさは、スープ単独の話にはありません。
麺との調和も完璧。
全粒粉入り細麺の、全粒粉の香ばしさが海老の味わいにぐっと共鳴し、めんりすとさんの麺が持つ柔らかな甘味を思わす穀物感にビーフの雄大な味わいが共鳴します。
 
オイルなしのスープであるために、オイルによって麺の味わいが安易に仕立てられることはなく、麺の内側の美味しさまでもがゆったり舌に染みわたるように思えます。
 
 
この作品、完璧に悩殺されましたね。
 
 
ちなみに、気になったことも。
 
めんりすとさんのコンソメのクオリティーは、私は経験的に他で味わったことがないのですが、今作では少し食べる側のレベルに合わせてコンソメらしい上質さを少し押し下げることで、解りやすい味わいに抑えたのかもなあと。
 
コンソメのレシピそのものを知らない料理することに興味がない私が言うと、的外れにもなるかもしれませんが、前作、前々作に比べるとオニオン、キャロット、セロリといった根菜や香味野菜の個性が抑えられて感じられました。
またビーフ、煮干し、海老といった軸となる個性的な素材も、個々がクリアにキリキリと独立して感じられすぎないように、淡く温かい味わいに仕立てられているようにも思えました。
 
だから極上のスープ料理という性格ではなく、極上のラーメンという性格に仕上がったのだと思えるんですが、実際どうなんでしょうか?
 
コンソメシリーズはまだまだ続くと思いますが、今回の路線は単発的なものなのか、あるいは今後も続くのか・・・。
 
 
いずれにしても美味しいんで、どちいでもいいし、何よりもっともっと頻繁に作ってくれる事をまずは期待しますけどね(笑)
 
とりあえず私のラーメンランキングTOP600において、過去最高に美味しいラーメンだと感じましたが、敢えて2番目に格付けしておきます。


ってか、格付け1番のラーメンもめんりすとさんの作品(わ・び・さ・びトッピング別皿)なんですけどね。

 
(ちなみに私自身の好みで語るならば、過去のコンソメ系の作品もまたこの作品に匹敵する程、あるいはこれ以上にも好みでありますが、いちおーラーメンブロガー的なスタンスからの評価だと、この作品が一歩抜け出ていると感じるのであります)
 
なぜ1番美味しいのに格付けは2番目かって???
だってこれ、めんりすとさんの技術力が素材力を上回っているのが伝わるんですもの。
これを一杯3000円で売るつもりで素材に拘りつくしたら、さらに凄い事になるってことが伝わっちゃうんですね。
まあ、半分以下は冗談です。
 
だからこれだけ美味しいにも拘わらず、何故か伸び代を感じさせ、次を期待させてしまうのがこの作品の最大の魅力であり唯一の欠点で、最高に美味しいが故に惜しいと思ってしまう部分が出てしまうという何と言うか自虐的な最高傑作だったと思うんですよ。
 
逆に言えば、単発的に出てきたこの限定メニューが、今後数回作り込まれていったとき、そこには確実にNo.1のラーメンが存在するであろうと確信しているというわけです。
 
・・・と、美味いラーメン程、最後に絶対一言毒を刺してからレビューを終わるという私の素敵な癖が今回も炸裂したところで、レビューを終わります。
 
やっぱり美味すると感じるものが多すぎて、筆がとまらないよね!!!
これだけ美味しいと、永久に語っていられそうだよ!!!!!
 
ラヲタやっていて本当に良かったです!!!!!!!
 
 
ウマイ度 ★★★★★
スゴイ度 ★★★★★
達成感を覚える美味しさって初めて味わっちゃったよ度 ★★★★★