□めんりすと 魚介100涼麺(味噌ver.)
feat 2012/04/xx 20:56:08
私が東京駅のラーメン通りのプロデューサーなら、絶対にめんりすとさんの涼麺専門店は置きたいのです。
そのくらい美味しいのがこのシリーズ。
くわしくは、https://twitter.com/#!/menristo にて。
5月7~8日頃にさらーり呟いています。
基軸になる塩ver.も捨てがたいとはいえ、この味噌の美味しさがまた尋常でなし。
スープはもちろん冷やしラーメンならではの冷やかさでありますが、その涼しげな透明感に反して、旨味はむしろ濃密に。
熱で風味を拡散させない分だけ、逆にぐいっと奥に引きずり込むような旨味!!
全身全霊に極上の味わいが満ち溢れています。
スープは口当たりに味噌の素朴な味わい。
今回の味噌ダレにもトマトの隠し味が今なお使われているのでしょうか、色気ある酸味がつるっと艶を出しながら中盤以降の風味に滑らかに展開をつなぎます。
トッピングされたアサリから溢れる味わいは、口当たりの味噌の素朴な風味に、これまた見事にその色調を重ね、実にリッチな味わいへと一体化していきます。
塩ver.、醤油ver.に比べると、アサリの個性が味噌の個性に馴染む分だけ落ち着いて感じられ、アタッキーな個性が抑えられる事が、むしろスープの深みを感じたい魚介100には見事にハマります。
個人的には醤油ダレにはアサリが塩程は馴染まないように感じましたが、何故か味噌ではピタッとはまるから不思議です。
いかにも調和しそうな個性ではないと思いますのですが、結果的にはその性格の違いを受け入れたうえで、長所を残しつつ重なる感じが実に色気を覚えるのです。
後味では涼麺特有の艶やかに浮かび上がる旨味を多分に含んだ酸味に対し、低域では一味の辛味と生姜の辛味に味噌の塩気がずっと入り込みます。
圧巻なのはこの時中域に感じる魚介出汁の個性。
醤油ver.に比べても、さらに繊細さを残し、それでいて塩ver.に比べるとより深さ方向で勝負するその性格は、何とも大人びているもの。
これは巧い!!
余韻では味噌の塩気を軽く舌に残しつつ、やそれが重さやくどさを感じさせはしません。
むしろスープの荘厳さに馴染むと思える程。
もちろん旨味調味料めいた味わいを舌に残すわけではないので、余韻は濃厚にしてすっきりしているのです。
冷やしとはいえ、これ以上の味噌ラーメンは味わった記憶がありません。
ジャンク差で勝負せず、徹底的に透明感ある淡麗然とした味わいに、味噌の素朴さを閉じ込めつつ、それでいて野暮ったくはならない都会的な整った内容の逸品です。
しかも冷やかさによって締まりを得た麺の食感は極めて痛快にして、さらには穀物の旨味がぐいっと内から肉肉しく現れる感じ・・・。
完璧に美味いラーメンです!!!!
ちなみにチャーシューは無理言って、切らずにトッピングしてもらいました。
冷やかさから肉の柔らかさを出してくることはありませんので、もちろん食べやすいとは言いませんが、せっかくのブランドポークの極上の味わいです、むしろ食感に頼らずひしっと味わいたかったのでこれも大満足!!
素晴らしい作品、ありがとうございました!!!!!!
ウマイ度 ★★★★★
スゴイ度 ★★★★★
冷たいみそ汁は全然美味しいと思わないけど、この冷たい味噌ラーメンが強烈に美味いってのはどういうことなんだ度 ★★★★★