1カ月前に接ぎ木デビュー 今回が3戦目です。

この1,2戦でたくさんの失敗をしました。

次回挑戦は1年後になると思うので、もし今年成功したとしたら どうやったのかを書いておかないとまた同じ失敗をすることになるとおもうので詳しく書きます。

 

3度目、接ぎ木挑戦。
前回接ぎ木2回目失敗した夜、 「芽の状態の穂木」が ヤフオクで 出ているんじゃないかなって ひらめいたので 見てみると 出ていました。

千葉県の出品者から 490円ですもも=貴陽 の枝を即決で落札しました。
3月22日発送 そして昨日3月26日の夜届きました。

 


 
関東から 福岡までは4-6日かかるのでその間 枝が(冷蔵から)常温になってしまうと 枝が冬眠から覚め吸水モードに入ってしまうから その間に水を吸わせないと 枯れてしまうのではないかと、そこが心配でしたがちゃんと 枝の切り口を湿らせてくれていました。この辺の配慮がうれしかったです。

 

 

翌日(今日)早速 庭に植えている すもも=大石早生(2年生)へ接ぎ木をやってみました。

 

 

落札した穂木は9芽あります。



切り継ぎ

誰も書いていないコツ その2

芽の下を斜め切りする際、
書物やYOUTUBERの解説では30-40度と解説しているがこの角度は大きいほどよい。70-80度が理想。

 

 


最初に芽の下を 接ぎ木ナイフで斜め切り します。
(ここが最初の難関)
枝を 斜めに切るために 上の2つの芽を犠牲にしないといけません。
枝を 手で強い握力でつかんでいないと きれいに斜めに切れません。
だから上の2つの芽が握力でつぶれます。
今回の枝の場合 斜め切りのチャンスは3回しかありません。


斜め切り1回目  

 予想以上に固くて 途中で刃が止まってしまいました。 

中間に段差ができてしまい大失敗

斜め切り2回目 

また刃が止まってしまい、芽の下に少し段差ができてしまいました。これも失敗です。もう少し芽の下をきればよかったかな。そうしたらもう1回やり直しが効きました。(教訓)

 

計3回のチャンス 残すは 先端の3芽だけになりました。これを失敗すると ジエンドになります。

 

 


ラストチャンス 斜め切り 3回目

 

 

 成功しました。

 

 しかし これで終わりではありません。 
次は180度 裏を向けて裏も切ります

こちらは接ぎ木ナイフは使わずカッターナイフで切ります。
もしこちらの面も接ぎ木ナイフで一発勝負に出ると、 

 



 こうなってしまい90%以上の確率で失敗します。

 だからこちらの面は接ぎ木ナイフじゃなく
 ペラペラのカッターナイフで水平に複数回 そぐ感じ
 3-4回そいでいきます。

 カッターの刃は弱く木に負けるのでまっすぐに切れます

 

 

ここで重要なコツ 180度のところにマジックで中間線を引いておきます。(上図赤マル)これを目印にそぎます。この目印がないと170度とか190度とかになることが多々あり 失敗します。

なんとか 穂木完成。

次は台木です。
最近芽が出始めた大石早生2年生のココ ↓に

この穂木(貴陽)を接ぎ木します。

 



軍手をして大石早生 の枝1本に切れ込みを入れます。
この切れ込み作業が 切り継ぎの工程で最も難関です。
ここは50回以上 練習して体に覚え込ますしかありません。

いつもこの工程で3-4回失敗します。今回は1回目失敗後、

2回目 成功。↓
 

 

穂木を差し込みましたら良い感じにはまっています。

 

 

穂木が3芽の状態なので上のほう2芽を切って、

後はメデールテープで巻いて完了です。


ここで 誰も書かないコツその3

それはメデールテープの貼り方のコツ 

メデールテープは 幅2.5センチあります。これを YOUTUBERの解説のように 5センチくらいに切って1回巻きすると 上手く巻けません

コツ は縦に切ること つまり1cm×2.5cm ↓

 


そして 引っ張るとビローンと伸びて 1cmX6cmくらいになります。

 


その6センチのテープをさらに12cmくらいに伸ばしながら最初に下半分を巻きます。(下図)

 


巻いた後 切り口を上から指で押します。ここが最大のコツ 
これをしないと、テープを巻いている最中に切り口が振動で
浮いてしまい、それに気づかず巻いてしまうと ミクロの目から見て、導通がなくなり 体液が寸断され失敗することになるんじゃないかなと思います。


・・

つづいて メデールテープ2回目も 縦に切って(1センチX2.5センチで切って)同じく6センチくらいに伸ばした後、それを12センチくらい伸ばしながら巻いていきます。

 

 

2回目巻いたら再度 穂木を上から 強く押します。

 

2回目巻いたところ ↓


そしてメデールテープ3回目 、

3回目はメデールテープの 強い反発 を利用して頭から下にかけて押さえながら巻きます。

 


これで 穂木と台木がかなりの力で密着することになり
形成層が合っていれば 体液が通りだすと予測します。

4回目5回目6回目 同じく1cm×2.5cmに切って重ね巻き

 



完成。

 

今気づきましたが 5回目6回目巻きは不要だったかも・・

ちょっと 締め付けすぎ にみえます。

明日 強雨が降る予報であることが頭によぎったので 雨水が入らないよう余分に巻いてしまいました。

今回は練習が目的なので もし失敗したら 次回に教訓として生かしたいと思います。
今回 切り継ぎは この1か所のみ この1か所にすべてを託します。1か月後の結果はいかに。

 

今回もう1か所 失敗した芽を利用して 宮式芽継ぎをしたのでそれについても詳しく書きます。長くなったので今日はここまで