第11回「頭の体操」
本屋さんへ行くと時代の流れ、流行を知るヒントが得られるといわれます。ちょっと前までは株がブームで多くの本屋さんでも目立つ位置に置かれていました。現在も目立つ位置に置かれていますが、ピークは過ぎたかなというものを感じます。
さて、現在のブームのひとつとして、「脳力」というのがあります。右脳パズル、百ます計算、ぬり絵など、脳を鍛えることのできることを売りにした本が目立つようになってきました。百ます計算は、結構前に有名になっていましたが、それの発展系?と言える様な類のものが出てくるようになったように思えます。ゲームでも、テレビでも、「脳力向上」をうたうものが多く出てきたように思えます。
今回取り挙げるのは「頭の体操
」という本です。70年代に1巻が発売。20巻を超える人気シリーズだとか。昔は「脳力」という言葉はありませんでしたが、その先駆けにあたる本だといえるかもしれません。文庫化されまして、現在6巻まででてます。とても良書だという印象を受けました。
一言で言うと、クイズ本。
「答えを見たときに納得できる。一本とられた。強引さもあるけど現実に即している」という良質な問題揃いであることがとても好印象でした。言葉の語呂合わせが答えだったりするなど、そういうクイズではなく、徹底的に「現実になさそうで、ありうる」ことを一生懸命頭をひねって考える感覚は、今までのクイズ本には無かったように思えました。クイズ嫌いな方でも、立ち読みでも良いので是非とも試しに読んでみることをオススメします。
第10回「ロシア文学(下)ドストエフスキー」
↑「賭博者」より。
ドストエフスキーの作品は、凄い小説が多いです。面白いではなく「凄い」。登場人物の描写がずばぬけて深く、引き込まれる力のようなものがあります。彼の作品を読まずして死ねないと、誰かが言ってましたが、本当にその通りでだと思います。
ただし、トルストイの場合もでしたが、どんな作家の作品でも最初に触れる作品で作者への印象ががらっと変わってしまいます。ドストエフスキーの場合、その傾向が更に強いように感じました。というわけで前回のように、挑戦するうえで、オススメの順番を挙げてみました。
「地下室の手記」「賭博者」「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」
この4作は、順不同として、必ず最初に全て読んでみることを強く薦めます。順番は短い順。「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」は、結構な分量があり、きついかもしれませんが、頑張って読みきりましょう。
4冊を読破した後、他の作品にも挑戦してみましょう。
「死の家の記録」「白痴」
が、上の4冊に加え、個人的に好きな作品です。
逆に絶対、最初に読んではいけないと思った作品もあります。
「二重人格」「白夜」「貧しきひとびと」「虐げられた人びと」
決して作品自体が悪いわけではありません。ただ、もしこの作品だけで彼の作品のイメージを決めてしまったら、とてももったいないと思いましたので、敢えて書いておきました。あくまでも、「最初に」ですよ。
繰り返しですが、ドストエフスキー、トルストイ。この二人の作品に早い内から触れる機会があった点は、本当に幸運だったと思います。是非とも挑戦してみて下さい。
第9回「ロシア文学(中)~トルストイ」
海外作家の方で一番最初に夢中になった作家がトルストイでした。当時凄い衝撃を受け、人生について真剣に考えるようになりました。刺激がありますので、是非とも読んでみることを強くオススメします。
さて今回は、どんな順序で読んでいくと良いかを考えて見ました。以下に掲載しますが、あくまでも個人的なものなので。参考程度にして下さい。
「イワンのばか」「ひとはなんで生きるか」・・・短編集。とても分かりやすく、読み易い。それでいてトルストイの思想を感じることができる。とりあえずこの2冊から。
「復活」・・・トルストイの長編の中で、一番とっかかりやすい。好きな作品。
「戦争と平和」・・・「長さ、登場人物の多さで有名。最初の100ページが耐えられるかがカギだと思う。私の場合読破まで1月半かかった。内容もさることながら、読破できた時、他の本に対する免疫が身につく。得たものは予想以上に多かった。「復活」と比べ、難解。
「幼年・少年・青年時代」・・・絶版なのがとても残念。個人的にとても好きな作品。意外と古本屋で目にする。あったら迷わず購入しておくべし。特に「青年時代」のニコーレニカの心情に、強く共感してしまった。
「光あるうちの光のなかを歩め」「人生論」・・・中編。説教くさいととるか、素晴らしいととるか、正直意見が分かれると思う。
「文読む月日」・・・名言集。文庫にもかかわらず、全三冊で4500円と高価だが、それ以上の価値は間違いなくある。はまった方は是非。
第7回「新書について(下)」
今回は、個人的にとても好きな新書をいくつか挙げてみました。どれも、とってもおもしろく、ためになりますよ。
「記憶力を強くする」・・・脳のしくみの解説。そして、どう覚えるのが頭に残りやすいのかを科学的にアプローチする。かなりオススメ。
「天文学入門」・・・オールカラー。星がキレイ。高校の授業では教えてくれなかったような、個性的でハデで美しい星を見ることができる。解説を読んでいると、宇宙のスケールに感動してしまった。とてもオススメ。
「ハッブル宇宙船の宇宙遺産」・・・「天文学入門」をおもしろいと感じた方向け。いわゆる、星空の写真集。もちろんオールカラー。
「人生がガラリと変わる。美しい字を書く技術」・・・従来の、お手本をなぞるような本ではなく、一字一字、こういうイメージを持ちながら書くと良い教えてくれる本。本当に読むだけで、字が巧くなったから驚く。オススメ。
「呼吸の奥義」・・・安定した呼吸は、精神的にも強いことを科学的に解説した本。
他にも良作はいっぱいありますが、上の作品は、個人的に強く影響されたものばかりですので是非とも貴方にも味わっていただきたいと心から思います。
いろいろな本に挑戦してください。そして、貴方のオススメ本があれば、是非教えてくださいね。
第3回「本は自腹で」
本はできる限り自腹で購入して、読むことを強く勧めます。本に、自由に線がひけることは想像以上の効果がありますから。再読した時に、とても大きな差がでます。私も最初は必要無いと思っていました。けれども、実際にやってみると、もの凄い効果がありました。私の場合は、3色ボールペンでは無く、蛍光マーカーを使用しています。個人的には、こっちのほうがしっくりくるかな。
これ以上にやって欲しいこと。それは、読んだタイトルをノートか何かに記録しておくことです。これは、マーカー以上に、必ずすることを薦めます。例えば、今ここで「これまでに読んだ本をすべて挙げて下さい」と言われたら、まず不可能です。しかし、そのノートがあれば、一発で思い出せます。
私の場合は日記の横に記録をつけています。日記を始めた前に読んだ本は、存在すら忘れてしまっている本もあります。タイトルを言われれば読んだ記憶ぐらいは思い出すと思うのですが、読んだ経験は、自分の頭の中にしかありません。最初の頃から記録をしっかりと、とっとけば良かったなぁと今でも思います。
頭の中には読んだ記憶は入っているのですが、きっかけが無ければ思い出せません。その「きっかけ」が、記録帳です。これから始めるのでしたら必ず記録しておきましょう。











