『鵼の碑』 | 胡晴の記憶の本棚

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読んだ本やその日あったあれこれ

2023年9月に出版された、京極夏彦さんの

『鵼の碑』 を読み終わりました。

 

読み終わって一番の感想は、やはりこれでしょう。

やっと続刊出た。

帯に予告がうってあるのに……いつ出版するの?

って気長に待ってたらずいぶんかかった。

どうやら17年たったらしい。

以前又吉さんが出ていたテレビ番組で、

京極夏彦さんのお宅を訪問しつつ、

新刊の話を聞く回があったのですが、

そこでそう言っていたと思う(違っていたらごめん)

 

あと、本、盛りすぎ問題。

800ページ以上ある。

重いし、読みにくいし、どうにかしてくれと悲鳴を上げたくなる。

せめて2冊に分けるとかしてくれたらいいのに(3冊にしてもいい)

金額的に言えば1冊のほうが安く買えるかもしれないけれど、

ノベルズのこの厚さはやば過ぎです。

将来的には、真ん中あたりから本がぱっくり割れちゃいそう。

レンガ本を売りにするのはいいけれど、

ホント馬鹿なの?!と言いたくなります(笑)

 

ページ多いですが、話は面白いのでどうにか最後までいきつけました。

相変わらず榎木津さんは横暴で、京極堂さんは蘊蓄がくどい。

(巻を追うごとに、関口さんに対する榎木津さん態度は、優しさの一部なのではという気がします)

 

帝国陸軍の秘密研究をめぐる話なのですが、

変に鵼が絡んでくるのでわけがわからないことに。

そんなものはもともとないという言葉が実にしっくりくる

いかにもこのシリーズっぽい話の展開だなと思いました。

 

前巻出版から結構間が空いたので、

内容的にあやふやなところもありましたが、

前の巻から読み直す気力までは無かったです。

 

今回の本の帯にも次巻の予告がされていたのですが、

次は何年後に出版されるのだろう。

気になります。