【 1997年6月15日 ⑥ （メール） 】
野火止工場は、一階が設備メンテナンス用の作業場で、
２Fは、事務所と、広いダイニングとキッチン、
３Fは、リビングと寝室があった。
リビングには、ボスが残してくれた、
ボスの趣味だった、・・・クラシックのLP
それを、・・・聞きながら・・・
携帯とパソコンを準備し、
彼女からの連絡を待っていた。
午後11時、・・・
パソコンの、・・・メール着信を知らせる・・・電子音・・・
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しんじ さま
東京ー香港のフライト中・・・
南の空に、・・・シリウスとサザンクロスが見えました。
星に手を合わせて、・・・ボスの無事を、祈りました。
でも、・・・・でも・・・
ボスは、・・・お星様に、
今は、・・・九龍の公安、
霊安室で・・・やすんで・・・います。
ことの、・・・いきさつは、
あす、・・・メールします。
明日は、・・・奥様も来港する予定です。
よりこ
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私の人生で、・・・決して・・・忘れられない・・・『日』・・・
自分の誕生日さえも、・・・忘れる・・・
しかし、・・・この日だけは・・・忘れることは・・・ない・・・
『 1997年6月15日 』
1992年5月（彼女の似顔絵：自作）