攻撃者との同一化は社会でも起きえるか

生活全般を親に頼っていなければならない小さい子供が、
親から虐待されたり、

支配されてしまっている場合、
その悲惨な状況をまともに受け止めてしまうと
（生きていくために必要な）親とは
一緒に生きていけなくなってしまうため、
精神的にはある認識の歪みが出てきます。

《攻撃者との同一化》というものです。

攻撃してくるのは親なのだが、

それを認めてしまうと不安定になるため
「親のしていることは《正しいのだ》」
「親は間違っていない」

「こういう扱いを受ける理由が自分にあるからなのだ」
・・・というように思い込むことで

精神的に安心しようとしてしまうことです。

これは子供だけでなく大人になっても起きます。

《ストックホルム症候群》も同じようなケースで
誘拐事件で長く監禁されていて

加害者と過ごしていると
被害者は加害者に

過度の同情や好意を抱いていく現象です。

経験自体があまりに恐ろしいために、
その恐ろしさをまともに受け止めきれず
「この人（犯人）はいい人だ」
「私はこの人（犯人）のことが好きなんだ」
というように認識を歪めて妄想を作り、

恐ろしい状況を受け止めずに
深い意識の片隅へと追いやっていきます。

・・・・・こういった現象というのは
『生き延びていくための自己防衛』

として私たちが持っている複雑な仕組みが
過度に働いてしまって起きます。

さて、私は
『これが社会で起きたらどうなるか？』　

って考えてみました。

集団心理って書いてしまうと
ちょっと違うかもしれませんが

なんとなくそんな感じで。

私は学者ではありませんから
あくまでも可能性として感じたことを

書いていきますね。

例えば・・・政治家

最近、政府が新型コロナウイルスの対策について

いろいろと発表していますが
ちゃんとやっているのでしょうけれど

・・・あまりにずさんだなあと

思ってしまうようなこともあります。

そこでたくさんの人たちが

「この政治家は最悪だ」
「この政府はダメだ、なっとらん」
・・・とまぁ、ある種の攻撃をしだします。

もちろん直接攻撃ではありません
そんなことしたらおまわりさんにつかまっちゃう！

多くは愚痴や文句の類です。

私はもっぱら笑いに変えていますが

まぁざっくり批判と言われれば
その類になると思います（笑）

中には「なんとかしなければ！」
と息巻いている方もいます。
政治家でないにしても、

著名人などの影響力の強い方や専門家の方々は
インフルエンサーとして

正しく政府に対してものを言っていっていただいた方が
政府の方もいろいろ動くかもしれないので

それはそれでどんどんやってくださいとも思っています。

一方、いわゆる私たちのような一般人、

一般家庭での話も含めると
ちょっと事情が変わってきます。

テレビやSNSで政治家叩きとか
文句や愚痴とか言ったりしているのを
見ている人の中で
《攻撃者との同一化》を起こしかねないケースもありえるな。

そう思ったんですね。

親が政治批判をしているのが原因で

子供は（親への反発が影響して）
支持する側になるケースもあり得ます。

いろいろ原因は考えられるので

《攻撃者との同一化》に関してはあくまでも

可能性ですし、

私のこじつけです。

でも、そういう見方もあるよなー

って考える機会になったら幸いです。

この国に生まれ育って、

多くの人がこの国に依存しています。
国を親だと見立ててみてください。　
国民は国に依存しなければ生きていけない子供だとして。

（実際はまるまる依存しないと生きられないのではありませんが）

政府というかお役所はめっちゃ頑張ってます。

(政府は頑張って当たり前だと思います)

政府の考えは国の考えなので
それが間違っているかどうかの議論は国会でされるものであって、個人の意見の中では正しいも間違っているもありません。

ということも踏まえつつも書きますが

「自分がいるこの国のトップはこんなに酷いんだ・・・」
「我々は国（政府）に依存しないと生きていけないのにその政府が我々をいじめるなんて！」
という現実を受け止めきれないために

「（こんなに国民に酷いことをする）政府は頑張っているよね」
「（国民をないがしろにする）政府は正しいよね」

・・・と認識が歪む可能性がある
思考停止状態に陥るということです。

あくまでも可能性です。

危機的状況にあるときは認識が歪みやすいものです。
精神的に不安定になりやすい。
特に家に引きこもらなければならないことが増えれば増えるほど
本質を見極める直感も鈍くなりがち。

ですから言われた通りをそのまま受け取る思考停止にならず、
「自分は本当はこう思う」

という考えもあっていいと思いますし

それを仲間同士で語り合ったりしてもいいと思います。

私は政治家でも学者でもありません
セラピストやヒーラー、スピリチュアリストとして
長く活動を続けてきた中での経験と知識から
普段は一人一人のお客様や
受講生さんたちを導く仕事をしています。

そこで培われた視点を社会や世界に向けてみたときに
いろいろ思うこと、感じることがあって。

ちょっと書いてみようとおもったので
書きました。

この国を愛して
この世界や地球を愛しているからこそ
より良い形になっていってほしいと
これもエゴなんですけど・・・
でも願っています。

今の世界の状況が最前に結びつくと信じています。
そんな私のコロロとアタマの中に浮かんできたことを
ブログに書いています。

P.S.

一応念のため
私は政府をすごく批判しているわけではありません。
選挙で支持していない人達が政府閣僚になったからといって
それでもやはり国民全体が選んだ政治家たちですから、
そこは受け止めなければならないし、同時に
これからの社会がよりよくなるために意識をどうむけていったらいいのかも考えています。
なので、こんな記事も
ほほーそうきたかーとでも思っていただけたら幸いです（笑）