*サウスダコタ~パインリッヂ居留区オグララ・スーの聖地で過ごした魂の旅日記 PART 2は2008年に別のブログに掲載していたものをアメーバ移行に伴い、再編集しておとどけしています。

ラコタ滞在記Part2-21:ビッグフットの話
 
ビッグフットの話。ビッグフットはかなり昔からロッキー山脈周辺の部族に語り継がれている雪男とか大男でオーアーマーとかサスカッチとか呼ばれているそうだ。アジアではイエティと呼ばれている。北アメリカでは19世紀頃白人に目撃されはじめたそうだが、古くはインディアン達も目撃していたらしい。これは初耳だった。中には生け捕りにして飼っていたという話も過去にあったらしい。
 
UMAにはまったく疎い私だが、有名な写真は子供の頃に見たことがあり、それが後々ミステリーサークルよろしく私がやりましたと悪戯だった(猿の惑星の製作に携わった際のぬいぐるみでねつ造した)と言ってきた人がいるのを知ってちょっとがっかりした。
だが、あまりに目撃情報が多いことからも、悪戯とは一概に言えないらしく、現在でも世界的に非常に有名なUMAだ。
アメリカに関わらず、アジアでもヒマラヤをはじめとして目撃情報がある。 メディスンマンってそう言う事にも精通しているの!?
セドナで会ったシャーマンとかもそうだが、こういう胡散臭いとも思われがちな事にも真剣に向き合う彼等である。
 
そして、奥さんがビッグフットの足跡発見・・・と思しきビデオを見せてくれ、それを見ながらシドニーが解説してくれた。
プレアデスの人類が死んでUFOに乗ってプレアデスに還り、再び地球に魂が降りてくるという話の次がUMAの話。
何やら飛躍してきたな・・・とは思ったが、見せてもらったのはカナダで目撃されたという情報から彼等がセレモニーに向かった、そのときのビデオである。奥さんが撮影しているようだ。
 
ガソリンスタンドに寄っている間に雪深いその場所からほど近い森に続くあたりで奥さんが足跡を見つけた。
奥さんの足の倍近くの大きさのもので、大きな歩幅で森に向かって続いている。彼等はその足跡をたどっていったが途中で途切れていた。
 
その後彼等が依頼を受けた人々が目撃したという森近くの道を車で走っている時に急に風が強くなり、それと同時にエンジンが止まってしまったという。残念ながらその様子はカメラに納められていなかったのだが、それ以前にそれどころでなかったらしい。
突然大声が聞こえたかと思ったら、ゆっさゆっさと車が揺れたのだそうだ。
車の揺れはひっくり返ったと思うほど酷く、彼等はそうとう慌てたらしい。
 
揺れがおさまったとたん風も止み、彼等はともかくエンジンをかけてその場から離れた。目撃したカナダの人達も同様に車を揺さぶられたことがあったそうで、しかしながらブリザードのようなもののせいで視界がまったく効かない状態であったらしい。
 
ビッグフットの目撃や、死骸を発見したという話はアメリカ、カナダでよくニュースになっていて、後々ジョークだったというのが多いそうだ。
 
シドニーはビッグフットの事をこう表現した。
「よく、猿人のように語られているが、そうではない」
ビッグフットは物質としてこの世に常に存在しているのではなく、地球の人々に何かを伝えるため、異次元からアストラル・プロジェクション(幽体離脱)によって現れてくるのだと言う。そしてアストラル・プロジェクションは私達も睡眠中に行っているもので、時にプレアデスに戻っているときがあるとも言っていた。
 
意識学によれば、幽体離脱は体外離脱の次段階のもので、通常は体外離脱で肉体を休め、夢を見ている。
それがタイミングや体調などの条件や必要性があった場合、体外離脱の先の幽体離脱に至り、アストラル・ライブラリーへと向かって叡智に触れる(魂の作戦会議とも言う)。メッセージ性の強い夢を見ている時などは可能性が高い。
ただしその高次かつ膨大な情報は肉体脳に戻ってきた時には保持しておける情報がその人の価値観や物事の捉え方、抽象的な情報への理解力などによるため、メッセージ性は強いがそれが把握できるかどうか微妙ではある。
 
ところでビッグフットもプレアデスから来たのか?・・・ほかの星かもしれないがそれはよく分からない。
 
いずれにせよ、私はUFOとかUMAの話にはまったく疎いため、きょとんとした顔でこの話を聞いていた。すると私の方を向いてこう言った。
「信じる信じないは重要なことではない」
 
私がきょとんとしているのを見て目を合わせてきたのだが、この瞬間体に電気が走る感じがした。ヤバい心を読まれてるかも!?と思った。私はこの手の話に疎いし、いるとしたらそれはそれで楽しいとか面白いとは思うのだが、あまりに縁遠い話のためか信じるとか信じないとかいうレベルに立ってはいなかったのだ。
 
「ただ、我々にとってビッグフットは古来から語り継がれてきた存在で、我々の前に現れたときは何かしら危険を知らせていたり・・・なにか意味のあることだと思っている。神聖な存在だ」
 
そもそも有力な説としてこんな話がある。
約一万数千年前、北アメリカにモンゴロイドが到達した時、そこには人類学上での人類がいなかった。しかし、そこには巨大な熊がいた。グリズリーベアだ。
 
彼等の伝承の中で、二本足のもの、四本足のもの、足のないもの、たくさんの足のあるもの、飛ぶものといったものに分類される中で、熊は人間と同じ二本足のものに分類されている。熊は彼等にとってバッファロー同様に神聖な動物で、彼等の生活の多くが祖先が熊から学んだものだと語られることも少なくない。
事実、セレモニー用のタバコに含まれるハーブは熊が好んで食べていたりした実や草、根っこである。
 
ここでなぜプレアデスの話からビッグフットの話に移ったのか分かった。プレアデスの7つの星になった少女を追っていたのは巨大な熊。実際のグリズリーベアの数百倍は大きいことになってしまうが、確かに熊だ。
人類学上の話になってしまえばまったく合点がいかないが、彼等の伝承を元に考えれば、人類の祖先の大本を生むきっかけとなったのが巨大な熊。熊は彼等にとって母なる大地を示し、スウェットロッジは熊の子宮に入って生まれ変わるような意味があるという点でも、大いなる母である。
 
ビッグフットは猿人ではなく熊。巨大な熊。母なる大地からのメッセージを伝えるために現れた使者。
 
そう考えた時、この胡散臭い話も妙に納得したところがあった。
今回の目撃情報がシドニーの元に届けられた時、カナダの部族の聖域の森に開発の手が入るかもしれないという状況だったらしい。そういう意味ではビッグフットは聖域を守るために来るものを拒むように出現したのではなかろうか?というのがシドニーの見解だ。
彼等は雪が降り積もる寒いその土地で、自然との調和、平和と感謝のセレモニーを行った。
 
ビッグフットを有名な写真のイメージや過去の目撃情報やリサーチ結果??などから猿人だとばかり思っていた私には新しい切り口の話となった。
 
*ピースパイプという大いなるギフト~Pipe Blessing Ceremony~につづく