ラコタ滞在記Part2-15:スウェットロッジ来るか?~White Thunderからの誘い~

ランチタイム中にTomoさんが「うぉぁぁ~~!」と叫んだのでなんのこっちゃかと思ったら、「木ダニ」に刺されたとのこと。ちょうどTomoさんが肩を刺された瞬間にそれをつかんで見せてくれた。木につくダニで、色が茶色。

体の大きさが1cmくらいもあるやつ!! 蚊に刺された感じになる程度で害はないものの、ダニはダニ!
ひぇぇ~~!とおののいた私。
ちょっと調べてみたが、中にはウィルスによる病気(日本脳炎みたいなの)とかを持っているのもいるそうなので、どれもが安全とは言いがたい。
日本でもカブトムシやクワガタなどが生息している森、草むらに生えた木に寄生するらしいので要注意。

するとホワイトサンダーが「グッド プロテインだ」と言ってTomoさんからダニを摘み取って口にパクリ!?
本当に食べたのか否かは未だ分からないのだが、彼いわく、本当にプロテインが豊富らしい・・・。
で、今度はフルーツの甘い匂いにつられてやってきたハエ。
手で追い払っていたら「こいつはノー プロテインだ」と。
いや、仮にプロテインが豊富だったとしても絶対に食べないだろう。

20年ほど前にアメリカの南部田舎に住んでいる人の暮らしというものをテレビでやっていたのだが、そこで強烈に印象に残っているのが「カブトムシの幼虫を食べる」というもの。全ての人がそうしているわけではないだろうが、放送でその巨大なカブトムシの幼虫(幼虫もアメリカンサイズ)は非常にプロテインが豊富で体に良いと言っていた。
しかし木の根っこ辺りをほじくって、ちょっと土を払った程度のそれを口にポーンと放り込んで食べる姿に愕然とした記憶がある。

まぁ、日本でも「蜂の子ご飯」があるので、似たようなものかもしれない。子供の頃に父が出張の土産で買ってきた蜂の子ご飯をおいしく食べた。羽を取った蜂の成虫も入っていて、なにげに甘かった。
子供の頃は平気でそういったものを食べていたのだが、今それを食べろと言われたら即座に「参りました」だ。

ところで、そんなランチタイム中、彼は私にこう言ってきた「今夜スウェットロッジをやるが、来るか?」と。
私は非常に驚いた。
居留区でのスウェットロッジは観光での体験のために実施されることは無い。まして彼の場合、原則的に親戚や近しい友人としかやらない。彼に取って、スウェットロッジは非常に神聖なもので、誰彼かまわず参加したいからといって参加できるものでもない。知り合いのメディシンマン(グレイ・グラス)は以前「縁あって意義ある出会いをしたのだから、自分のスウェットロッジにはいつでも来ていい。毎週水曜日にやっている」と誘ってくれた。
残念ながら、以前はその水曜日に居留区を経たなければならず参加まではいたらなかった。

ホワイトサンダーの場合、公にメディシンマンだとも酋長の息子だとも言っていないし、言うことを避けている。彼はホームページを持っているが、それはラコタホースのトレードに関する情報とちょっとした写真を掲載しているだけだ。その件に関して彼はこうコメントした。たしか自閉症の子供についての話をしていた時の流れででてきた事だったと思う。ドライバーのTomoさんと何気ない感じで話をしていたのだが

「確かに自分でも儀式はするし、それは代々受け継がれた治療の儀式やセレモニーといったものだ。しかしこういった事は神聖な事柄だから公にはしない。俺はきっちりと区別して考えている。だからビジネスで関わる人々が興味本位で尋ねてきても、適当にごまかしたりもする。分かる奴には話をするが、それは我々の伝統や神聖な事柄に敬意と理解を示せる者でなければ話しはしない」

頑固者であるし、時に鎌をかけてくるところがある。初対面の時、私がネイティヴ・アメリカンの文化に興味があるというのを知った彼は「祖父がメディシンマンで父がこの地区の首長だった」と写真を見せて話してくれた。その時の私の反応を彼は観察していたのだ。

そこで「わぁ!凄い!」と浮き足立って根掘り葉掘り彼等のことを聞こうとしたりすれば、きっと今の彼と私の関係は無かったかもしれない。こういった話をする前に馬で4時間近く散歩をしており、その時にラコタ語に関して尋ねたり、植物の効能や動物のメッセージについて、そして、かつて私が見たヴィジョンについて答えを探しているという話を打ち明けていた。

彼はあまり興味無さげに対処していたが、ガイドとしての仕事はきちんとこなしていた。植物の効能に関してはいろいろ教えてくれたが、動物のメッセージやヴィジョンに関してはしばらく考えながら、当たり障りのない答えを返してきただけで、最終的には「答えは自分の中にある」ということと、「似非メディシンマンには気をつけろ」といった話に留まった。

その後、Tomoさんの言葉を皮切りにドラムの話になって少し機嫌を損ねた時、私はこちらの真摯な気持ちをどうすれば理解してもらえるのか考え倦ね、言葉じゃなくて態度で示そうと決意した。

だから、あまり質問もせず、彼の話にただ耳を傾け咀嚼するその繰り返し・・・。しかし、私が何気なくとった行動が、彼が心を開いてくれるきっかけになったようだ。正直、私の取った何時の、何の行動がそう結びついたのかは分からない。彼が私をずっと観察していたのを知ったのは私が居留区を去る頃だった。そして例によって彼は答えは教えてはくれなかった。しかし、ラコタに伝わる大切な話を残り少ない時間でたくさん聞かせてくれたのだ。

そして今回、彼は自ら進んで神聖な場所にあちこち案内をして、そこでいろいろなスピリチュアルな話を聞かせてくれた。そんな最中に彼が「スウェットロッジに来るか?」と誘ってきたのは、非常に価値のある出来事だった。

彼は常々「答えは己の中にある」と言う。一方で、自閉症の子の話をしていた時、「彼等には非常にスピリチュアルな才能があり、本人がそれを認識していないだけだ。家に連れてきてスウェットロッジなどの儀式をすれば分かることもあるだろう」と言った。 そして、彼は私が自分自身でまだ認識しきれていない何かを見ていた。
言葉で答えを教えることなく、私が自分でその答えを認識しやすくする術・・・それが彼のスウェットロッジに参加するという事だったのだと分かったのは、またしても居留区を去る時だった。

さて、ランチタイム後、彼が連れていきたいといった場所はバッドランズ。国立公園ではなく、居留区内のインディアンだけが立ち入れる名も無き場所だ。

*白い大地1~祖先達の眠る場所~につづく


 
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