サウスダコタ~パインリッヂ居留区オグララ・スーの聖地で過ごした魂の旅日記 PART 1
第十一章 メディスンマンと私 1の1部

何を思い出してもすばらしいこの旅の中で、ホワイト・サンダーとの交流と、夜になって現れたメディスンマンとの出会いというのが、私にとって最も価値のある日々となった。

B&Bからメディスンマンが夜7時に直接私を尋ねてくるという連絡をメディスンマンもらっていたが、正直「インディアン時間」のことを考えるとあまり当てにはできない・・・そう思ってはいたが、この日シープマウンテンに寄ってから居留区にある一番大きなスーパーマーケットで夕食の買い物をさっさと済ませてB&Bへと戻った。

もはや7時ちょっと過ぎといったところだったが、戻ってみたらB&Bのオーナーが「もう来てるわよ~」と。

「ええ!?」と思わず驚いてしまった。
彼は7時丁度に現れて、母屋の方で私の帰りを待っていたのだ。

メディスンマンの名はグレイ・グラス。日本でたまに「今でもインディアンっているの?」とか「今でも革の洋服を着て、頭に羽飾りつけて暮らしているの?」とか聞かれるが、それは「日本人は丁髷に日本刀を持って暮らしている」と思うのと同じだ。

昨今、インディアン好きの異国人が多いために金儲けが目的でメディスンマンを語って部族の文化習慣、儀式といったものを安売りする人々が後を断たない。
ウォナビーといってインディアンからセレモニーを習ったメディスンマンだと語って「メディスンマンのつもり」のニューエイジャーがまたさらに高額のなんちゃってセレモニーをしているという現実がある。

しかしこの居留区内はどうだろう? そんな事をしたら下手をすると暮らしていけなくなる。ウォナビーを誕生させるメディスンマンは皆居留区を出て行った人々だ。
かといって、これから会うメディスンマンが本物かどうかの保証は無い。
ただし、ホワイト・サンダーが言うには、生粋のメディスンマン家系の人物だった。

メディスンマンだから・・・とほんのちょっとは期待もしたが、族長の息子であり精神的指導者であるホワイト・サンダーがジーンズにシャツ姿であるように、グレイ・グラスもジーンズに赤いT-シャツ姿で登場だ。こういう姿は普段着なわけで、普通にアメリカ人である。パウワウやサンダンスでもなければ伝統衣装に身を包むことなどない。

しかし、その風貌は訝しく、大柄で、真っ黒な髪はとても長く、そしてその物腰はとても静かだ。
正直圧倒されたといっていい。彼の目は、じっと私を見据えて静かに「グレイ・グラスだ」と名乗った。何でも見透かしてしまいそうなその目がちょっと恐い。いや、なにかあってグレイ・グラスはじっと私を覗き込むように見つめて、それから何かを理解したかの用に数回頷いて座った。


「で?何が聞きたい?」
自己紹介を終えて早速本題に入ろうという。緊張して英語が浮かんでこない腑甲斐なさ。ぎこちない英語でかつて見たヴィジョンの事を話した。

必ず同じ人物と白い狼がそこにいたこと。白い狼は何を意味し、その人物がどこの何者で、何をしている人物なのか、そして彼は私にとってどのような人物なのか・・・。
日本で描いてきたスケッチを取り出して、説明をする。

「髪は長くて面長で、頭に数本羽をつけている。最初は全身といっていいくらい付けていた。最後のヴィジョンではこんな感じで、褌姿に赤いローブを肩にかけていて、手にはL字形の様なスティックを持っていた。私がこのヴィジョンを見たときは、ネイティヴアメリカンがパイプを使うという事を知らなかったので、L字形の杖だと思ったが、大きさから考えるにパイプかもしれない。・・・いずれにせよこの人がどの部族の人なのかもさだかではなく、だからラコタ族だともわからないのだけれど、狼がでてきたという意味からして南西部ではないと思ったし、アリゾナのシャーマンにもそう言われて、北に行けと言われた。思い付くのがラコタしかなかったから、ここに来た。もし貴方がこれを見て何か思い付くことがあるのなら教えてほしい」

と私は伝えた。

私の拙い英語で必死に伝えた内容にグレイ・グラスは頷いて、しばらくじっと私のスケッチを見つめていた。何度も何度も頷いて、まるでスケッチに描いた人物と話をしているのではないかと思うくらい見つめ、やがてこう言った。
以下は私とグレイ・グラスとの会話だ。

G「この男はラコタ族の人間だ。持っているものは 杖ではなく、パイプで間違いないだろう」
私「なぜラコタだと?」
G「なぜ?・・・それぞれ部族には象徴する色を持っている。我々ラコタ族は『赤』が象徴の色だ。居留区の旗も赤い。この男が身に付けているローブも赤だ。伝統衣装として赤いローブや赤い褌などを身に付けるのがラコタだ。そしてこのパイプだ。ラコタ族は儀式などでパイプを使うが、ほかの部族では違うものを使う。すべての部族がパイプを使うとは限らない。そしてこの男がどうなったんだ?」

私「最後の(四度目の)ヴィジョンでは、私が少年の視線として現れた。長老と思しき人々が『ここを逃げないと危ない』と言っていた。この男に『俺はここに残らなければならないから、お前たちは先に行け』と言われた。彼と私は特別な関係、たとえば子弟とか・・・とにかく特別な間柄のようだ。私は馬に乗って雪山のような所を走った。しかし途中で白い狼と遭遇して『逃げてはいけない』と私に伝えた。振り向けば元いたところから煙が上がっていて、私は馬を返して急いで戻った。するとこの男は丸太の上に座って死んでいた。手にはこのL字形のものがあって・・・私は号泣しながらそれを受け取り、『貴方の意志を継いで行きます』と言った。その後も涙が止まらずに1時間以上泣いていた」

このヴィジョンに関しては、もう何度もいろいろな人に話してきたことだ。様々な事を言われてきたが、未だに納得していない自分がいて、この時があった。

2部へ続く

*サウスダコタ~パインリッヂ居留区オグララ・スーの聖地で過ごした魂の旅日記 PART 1は2006年に別のブログに掲載していたものをアメーバ移行に伴い、再編集しておとどけしています。


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