第111回blog句会「悠々自適」の互選をまとめた結果発表がありました

 いつものように雑多な投句にもかかわらず、きっちりと丁寧にまとめていただいた主宰の悠人氏に感謝いたします。


*【漢字席題】7月

「識、彩、粒、早、待、十」

 

【5点】

13.門前の十割蕎麦や苔清水  静可愛

 

【4点】

14.ふた粒の薬に余命ひろう夏  百々世草

 



【2点】

1.弟は早飯食らひ扇風機  笑い仮面

2.雨粒の甘きビートや夏の湖  日記

9.雨粒の光の中や糸蜻蛉  緑茶

11.網シャツや十の字ひかるネツクレス   秋月

 

【1点】

3.天の川畑仕事の母を待つ  円路

4.せせらぎは彩なすやうに夏鶯  カリン

6.花氷来てはいけない人を待つ  ひょうたん機

15.夏風呂に十を数えて出る子かな    木人28

16.白南風や断崖に立つ聖十字    みなみ

 


*【型の課題】

句型1.「上五(季語)+や(切字)」「中七+下五(ワンフレーズ+名詞止)」

兼題:当季雑詠

 

【7点】

46.遠雷や表紙なみうつ古絵本  あき坊

あき坊さん、巻頭おめでとうございます。

 

【6点】

28.夏川や秘境へ続くかずら橋  みなみ

 



【5点】

51.夕菅や帯を持参の稽古事  静可愛

 

【4点】

35.ガーベラや敷居踏むなと父のこゑ  粋子

36.ひるがほやあかく錆びたる花鋏  笑い仮面

49.早稲の香や鳥海山に白き雲  おみそ

 




【3点】

20.風死すや絶島を成す珊瑚礁  ひょうたん機

22.朝涼や鳥ごゑ著き山の畑  カリン

27.遠雷や川風あをきビオトープ  森 器

32.炎昼や最頂点の観覧車  悠人

 

【2点】

29.夏蝶や動かぬままの貨物船  ハイジ

41.朝顔や引込み線のある湊  悠人

45.翡翠や御苑に響く水の音  みなみ

 

【1点】

19.梅雨寒や待合室の仕掛け時計  日記

21.夏掛や握りしめたる空の色  笑い仮面

26.明易やアザーン流るるミナレット  おみそ




31.花合歓や四脚だけのカフェテラス  静可愛

37.禅庭花見晴るかすなり山の原  緑茶

38.祖父逝くも変わらぬ空や夏休み  百々世草

39.雷やどこに消えたかうちのタマ  木人28

47.短夜やかすかににほふ湿布跡  ハイジ

48.河童忌や甘みの足らぬ玉子焼  森 器

50.ねぢばなやどげんかせんと温暖化  秋月



私が選んだ俳句の成績状況

 

【漢字席題】7月

「識、彩、粒、早、待、十」

 1.弟は早飯食らひ扇風機  笑い仮面 2点

 9.雨粒の光の中や糸蜻蛉  緑茶 2点


【型の課題】

句型1.「上五(季語)+や(切字)」「中七+下五(ワンフレーズ+名詞止)」

兼題:当季雑詠

 35.ガーベラや敷居踏むなと父のこゑ  粋子 4点

 36.ひるがほやあかく錆びたる花鋏  笑い仮面 4点

 46.遠雷や表紙なみうつ古絵本  森 器 3点


 投句は漢字席題は1人1句、型の課題は1人2句の計3句を投句するため、漢字席題では投句の数が半分になる

 そして、選句は並選5句または特選1句と並選3句を選ぶので、漢字席題はどうしても点数が半分程度に低くなるのを補正して

 漢字席題の2点は型の課題の4点と同じ位だと考えなければいけないのだろう。


 そういう訳で??7月の漢字席題の1席は外しましたが、2句とも2点だったから手応えはまあまあ…かな?

 形の課題・当季雑詠も1席を外したけれど、それぞれ3点と4点とっているから、選句はまあ当たりかな?


 このblog句会悠悠自適の参加者は、以前からずっと参加しているベテラン勢が多く目が肥えているから


 そんな皆の見方から、未熟な私の句を見る目がそれほど大きくは外れてなくて安堵しました


 だから、自分の選句眼に多少自信を持ってしまった?かも。(^^)



*私の投句戦績🔥

漢字席題(十)

 15 夏風呂に十を数えて出る子かな 木人28 1点


型の課題、当季雑詠(上五季語+や、中七ワンフレーズ、下五名詞止め)

 34 夏の日や水の煌めく大和川(やまとがわ) 木人28 0点

 39 雷やどこに消えたかうちのタマ 木人28 1点

 しばらくまだ参加するほど俳句に自信がなかったのに、俳句入門書から出されている型の課題が一巡して、また初めから再び繰り返すと書いてあったので
 自分の知識不足や力不足を知りながら、あえて参加したので2句に1点づついただけただけでも嬉しい。
 反省点は漢字席題に対して他の参加者は「十割そば」「夏鳥十羽」「正十字」「十の字のネックレス」など工夫して詠んでいだのに
 私はそのまま「十」を数として詠んだのはちょっと稚拙過ぎたかも知れない。

 型の課題もあまりたくさんの季語を知らないから、季語を浅く表面的に解釈して使ったが
 同じ雷を「遠雷や」で詠んだ、あき坊さんは流石に上手く遠い昔の思い出の絵本につなげていました
 これと比べると工夫や推考が足りなかったと反省しきり次は本気を出そう、え?無理だって(泣)



 「大和川」の俳句は、昔懐かしいガスタンク(ガスホルダー)から調べはじめ、かつて「東大阪のタジ・マハール」と呼ばれた用水路に姿を映す優美なガスタンクに行き着き

 そのガスタンクが映える変わった名前やね「三八水路」「五箇中水路」など住宅街を真っすぐに貫く用水路は
 明治後半や昭和初期に治水対策として新淀川と大和川が大規模に開削される前の洪水が頻繁にあった時代に
 新田開発のために掘られていた、湿地や泥田の水を抜くためにたくさんあった放水路の一つでした。

 いまのような重機もない時代に、先達が人海戦術で大河二本を十年余もかけて開削した苦難の歴史を詠み込むつもりが
 残念ながら私に俳句の技術も知識もかなり不足していたため、深みの無いつまらない凡庸な俳句になってしまいました。(;_;)


漢字席題、1位2位の俳句

【5点】(十)

13.門前の十割蕎麦や苔清水  静可愛

【4点】(粒)

14.ふた粒の薬に余命ひろう夏  百々世草


型の課題 1位2位

【7点】

46.遠雷や表紙なみうつ古絵本  あき坊

【6点】

28.夏川や秘境へ続くかずら橋  みなみ

 





 わたしが「苔清水」から連想したのは繁茂したコケで、食べ物屋にふさわしくない汚れた不衛生なイメージでした

 知識不足の庶民的な私には寺や庭園の古い苔清水があまり風流に感じられなかったりする


 最近、体調が悪いせいか?「余命」とか身近に死を連想させる言葉に、身体が拒否反応を示してしまって受けつけなくなりました

 作者は余命という割に、かなり身体に自信があってお元気か、案外まだ若いのかも知れない。



 「遠雷」から遠い昔の絵本につながる巧みな連想が素晴らしい、でもデジタルの時代に古い絵本やブリキの玩具は値打ち物の高価な貴重品


 この懐かしい絵本も作者の心の奥に、きっと大切にしまわれているのでしょう、昭和なアナログ型の人間を感じさせる俳句だと思います。




 私も「夏の川」で考えていましたが、課題から切れ字を使う「夏川や」の形になるので、はたと考えてしまいました

 川と橋に秘境はハマり過ぎで、少し通俗的な感じがしますが、良く出来た俳句だと思います。


 以上、未熟者の勝手な参考にもならない詰まらない手前勝手な偏った感想でしたが

 それでも私には今後の反省点の確認と、自分の投句を見直す良い機会になりました。(^o^;)