34年前、特定疾患である 
 潰瘍性大腸炎を発症しました。





それから12年間は
痛みを伴う苦痛が多かったです。
いつ便意をもよおすか
分からない為
外出もままならなかったから。
他人にも説明しにくい病気。





頭が痛い、とか胃が痛いとか
言葉に出せない
恥ずかしい病状です。





腸からの下血。
便が緩いので、
便意を感じた時には、
漏らしてる。
1日に何度も
汚れたパンツを洗う。




 そういう病気です。
わたしの潰瘍性大腸炎は。






発症して12〜3年すると
そんな私にも
有難いことに
寛解期をむかえることも
ありました。










仕事をしてみたい。







そんな私でも前向きなことを
思えるようになったのです。






まず、体力をつけるため
とにかく毎日歩いた。
歩くと気持ちいい。





一日に2〜3時間も歩いた。




そして、





12年前、
ホームセンターで
パートとして
働くことになります。






面接で健康かどうか
聞かれたが、
『 はい、健康です。』と
真っ赤な嘘をついて
面接に通りました。



  
 

職場の誰にも
病気のことは、
打ち明けてません。






職場が近所なので、
知っているパートさんが
いるかもしれないですが、
何も無かったかのように
ふるまってます。

  




もし、面接で
潰瘍性大腸炎のことを
話したら、
受かっていないでしょう。
雇う側は、
絶対、健康な人の方が
いいに決まっています。








私が職場に病気のことを
隠している理由は、
他にもあります。






例えば、
潰瘍性大腸炎ではなく、
他の病気、
例えば、風邪で高熱が出て、
仕事を休まなければ
ならなかった時、






事前に
潰瘍性大腸炎ということを
職場に申告していたら、


 『 あぁ、
   やっぱり難病の人だから
    休むんだよね。』

 
と、誤解されると思います。
何でもかんでも 
病気のせいにされると
想像できたからです。

  
  
意地でも
ほとんど休みませんでした。










そして、職場に
病気を隠す理由が
もう1つあります。
  







潰瘍性大腸炎は
辛いものです。
病気自体も検査も。
友達も無くしました。

 



そんな思いを。
わたしの辛い思いを
皆さんに公表したところで
想像の外だと思います。







『 へ〜病気なの。大変ね。』





って一言で片付けられるのが
嫌だから。





わたしの心を
分かってくれるわけないから。







人間、他人の痛みまでは、
分からないものですよね。







それは、お互い様です。






私が誰かの痛みを
理解できないかもしれない。







それなら、他人に言う必要がない。





わたしが職場に
病気を隠している理由です。