1Q84 BOOK 3/村上春樹

¥1,995
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1Q84の3巻を発売日に買ったのですが、なかなか進まなくて、ようやく昨日読み終わりました。
またしばらく、村上春樹の長編を読めなくなるかと思うと残念な気もします。

感想は、「面白かった」です。

ネタばれしてしまう部分もあるので、読んでいない人は、以下は読まないでください。

牛河の章は、読者が周知の事実を後追いしてるので、冗長に感じました。あれだけ、2人のことを追っておきながら最後があれでは、ちょっと可哀そうですね。小説だから、すべての人に救いをあげるわけにはいかないのでしょうが、暴力には暴力で対抗する著者の姿勢が少し残念です。

牛河がああなってしまった後、リトル・ピープルが空気さなぎを作りますが、あの部分はどのように解釈すればよいのかわかりませんでした。

エンディングはよかったです。エッソの看板が左右逆かもしれない、と不安にさせつつも、戻ってきた(元の?)世界で生きていこうという強いメッセージが伝わってきてよかったです。やっぱりハッピーエンドが一番です。


やっぱり、村上春樹は、一番好きな作家なので、長生きして、これからも、素晴らしい作品を生み出していってほしいと思います。