時流をよむこと
どんないい商品であっても、時流に乗らなければゼッタイに売れない。
物を売るのには「タイミング」と言うものがあって、これは遅すぎても早すぎてもダメなのだ。
よく「タイミングが早すぎた」とか「時流を早く読みすぎた」などと"先見の明"があることを得意気になって吹聴している人がいるが、勘違いもはなはだしい。
失敗は失敗なのだ。
たとえば、以前ヒット商品となった携帯型ゲームの「たまごっち」も、技術的に優れていたから売れたのではない。時流が生んだヒット商品なのだ。
日本が貧しく、子だくさんだった戦前であれば「たまごっち」など売れなかったはずだ。
弟や妹の面倒を見させられる立場にしてみれば、ゲームで子育てなどウンザリだろうし、生きるのに精いっぱいで、のん気にピコピコやっている場合ではなかったろう。
「たまごっち」に限らず、モノは時流に恵まれないかぎりヒットはしない。
つまり、アイディアを時流でとらえる感覚を持った人が仕事ができる人なのである。
「仕事ができる人できない人」堀場雅夫著―
トレンドに非常に敏感な人
トレンド(流行、動向)に敏感であることは、いい仕事をする為の大切な要素です。
だからと言って敏感であればいいというものでもない、情報過多の時代にあってはトレンドの分野と質を選択することも必要だ。
トレンドを味方につけるには、この選択能力に優れていることが必要なわけだがぞれぞれの分野のトレンドに敏感に反応するセンサーを身につけるのも大切なんです。
しかし、トレンドの怖さはそれを追いかけているうちに次第にそれに迷わされて、自分の価値観を見失ってしまうことです。
世の中の流れをとらえ、それに乗って流されるべきか、反対に流されないように注意すべきかを判断しなければならないのです。
わかりやすく言えば「ルーズソックス」と言う女子高生のファッション知って、それを自分の仕事にどうフィードバックするかと言う「視点」を持つかということです。
それがなければトレンドを知ることはただの雑学に過ぎないのです。
「仕事ができる人できない人」堀場雅夫―
得手、不得手がハッキリしている
有能な上司というのは、部下が苦手な仕事をやらせたがるものです。
「苦手です」と言えば言うほどその仕事をさせたがる。もちろん意地悪からではない。苦手な仕事をさせる事で経験を積ませ、仕事の"引き出し"を増やしてやろうとしているのです。
得手、不得手がハッキリしている社員は、現在の能力が一目瞭然なわけだから、場数を踏ませてもらうチャンスが多い、だから仕事が出来るようになるんです。
優秀なビジネスマンであるほど、ゼネラリストでなくてはならない。「不得手な分野だから知らない」では済まされないです。
苦手な仕事を命じられたときは、ゼネラリストになるためのチャンスだと積極的に挑戦することですね。
経験がなく苦手な仕事だと「やってみたいんですが、苦手なので」と辞退したくなるのですが、あえて「やらせていただきます」と言うのです。
まったく未知の仕事でも、それを処理する手順やノウハウは、意外にもこれまで自分がしてきた仕事と同じだったりします。
「仕事のできる人できない人」堀場雅夫著―
「広く深く」ということ
スペシャリストは「狭く深く」
ゼネラリストは「広く浅く」
仕事ができる人は「広く深く」
ゼネラリストになるにはまず"一芸"にひいでる事が大前提です。
ある分野でスペシャリストになり、そこで得た方法を生かして、ほかの分野でもスペシャリストになる。
そうすることで「広く深い」スペシャリストになることが出来るんです。
"一芸"にひいでるということは、英語も国語も「零点」だが数学だけは「百点」の人である。
全科目の平均点は低くても、この科目だけは「百点」が取れると言う生徒は、努力をすれば他の科目でも必ず「百点」を取ることができます。
それに対して、全科目「60点」か「70点」は必ず取れるが「百点取れる」科目がない。
つまり、"一芸"に秀でていない生徒は残念ながらゼネラリストどころかスペシャリストになることも難しいのである。
仕事も同じだと思うんです。
「広く浅く」食い散らかすのでなく、"一芸"に全力投球する事が何よりも大切です。
最初からなんでもこなせる人は、一見仕事が出来るようだが"平均点"どまりで終わってしまう事が多いんです。
「仕事ができる人できない人」堀場雅夫著―
どんな仕事でもソツなくこなす人
「要領がいい」というのは最高の資質だと思う。
器用貧乏に思われるかもしれないですが、なんでもソツなくこなせるのは才能の一つなんです。
「ソツなくこなす」と言う言葉はけっしてほめことばではないですが、どこの会社でもこういう人は必要なのではないでしょうか。
全社員の10%から20%くらいはこういう能力を期待しているのではないかと思われる。
しかし「仕事ができる人」になりたい、評価されたいのであれば、ゼネラリストにならなくてはいけない。
なぜなら人の上に立つには、予算管理から労務管理まで幅広い能力が要求されるからです。
ただ、私が言うゼネラリストとは、世間で考えられているのとは少し意味が違う。
一般的にスペシャリストは「狭く深く」です、ゼネラリストは「広く浅く」というイメージで解釈されているようですね。
誤解されてるかと思います。
ゼネラリストになるには、まず"一芸に秀でる事"が大切です。
ある分野でスペシャリストになり、そこで得た方法をほかの分野にも生かしてそこでもスペシャリストになる。
そうしてはじめて「広く深い」、本当の意味でのゼネラリストになることが出来るんです。
「仕事ができる人できない人」堀場雅夫著―