私が高校生のとき、
当時私は母の実家がある北海道の田舎の漁村にいたのですが、
その時に、同じ北海道の漁村で、比較的近くのある市で
「高校の窓ガラスが割られる事件がありました」
というニュース出ていました。
その事件は、学校の窓ガラスがほとんど割られていて、
特に職員室のガラスは、教師のパソコンの上にもガラス片が散乱するくらいひどい様子であることを伝えていました。
こんなことが近くの市で起こるんだなぁ。。。
と、平和な田舎暮らしをしていた私にとって、少し記憶に残るニュースとなりました。
年月が流れ、、、
私は大学進学のために田舎を出て大学を出て、薬剤師として働き始めるのですが、
薬局に努めていたときに、面白い男と出会いました。
ふざけているのかと思いきや、締めるところはしっかり締める、
話す言葉に説得力があり、人を魅了するような口調で、
親分肌、リーダー格の、薬のセールスがやってきたのです。
私のそれまでの人生の中で、彼は最もカリスマ性がある男だったので、
当時彼をヘッドハンティングしたいという社長が何人もいたくらいです。
そんな彼と私が、まさかの一緒にBARを経営することになりました。
彼はあっという間にBARを盛り上げ、
超有名な沖縄のダンスグループのDJをBARに招き、
プロのDJも輩出するくらいになりました。
盛り上げることが得意な彼は、みんなから慕われていたのですが、
口ベタは私は彼みたいのようにみんなに慕われるようになってみたい!と思い、
ある時「なぜ色々な人とすぐに仲良くなれるのか」と聞いてみたところ、
「昔からヤンチャしているやつとは、話が合うんです。
自分もよくヤンチャしていましたから」
と、昔の自分の話をしてくれました。
高校生のときは遅刻は当たり前だわ、バイクは乗るわ、停学にもなるわの
結構な暴れん坊だったようでした。
あるとき、彼は期末試験で赤点をとると、もう留年になるような状況になりました。
勉強が苦手な彼が思いついたことは、
「学校がテストができないような状態になったら、テストは無くなるのではないか」
と、よくわからないことを考え、
友達と数人で、夜中に学校に行くことにしたそうです。
そして、学校の窓ガラスを割りまくって、
教師のパソコンを使えなくして帰ってきたそうです。
私が高校生のときに見たニュースの犯人は、彼(とその仲間)だったのです!
私はもう大笑いしたのと、びっくりしたのと、
真夜中でみんなでBARにいる状況もあって、
変な仲間意識もあり、大爆笑したのを覚えいています。
ガラスを割る好意は全くもっていけないことですが、
彼のその常識を飛び越える考えは、今の私の中に強く残っています。
スピリチュアルは社会や常識に縛られません。
もう彼はいませんが、私の中に大きな財産を残してくれました。
ありがとう。感謝です🙏