われわれは今日の会話の中で、
「彼はサムライだ」という言葉を
使うことがある。
 
それは、(中略)
むしろ、決断力のある果敢な性格の持ち主とか、
責任感の強い正義漢とか、
筋を通す信念の人とか、
肯定的な評価として使っている。
 
 
あるいはまた、(中略)「卑怯者」とか、
「恥を知れ」という言葉を吐くが、
これとて、
そのもとは武士道から
派生したものである。
 
 
ということは、現代人のわれわれの中にも、
武士道を意識するとしないとにかかわらず、
武士道精神が残っていることを証明している。
 
 
『武士道』~いま、拠って立つべき“日本の精神”
新渡戸稲造 著   岬 龍一郎訳
 
 
 



この本は、明治33年に英語で書かれ、

世界で大ベストセラーになりました。
 

 
当時のアメリカ大領領も大変感銘を受け、

日本びいきになり、

家族や友人に本を配ったというエピソードも

あるほどです。
 
 

執筆のきっかけが、

尊敬する欧米の教授からの質問でした。
 
 
「日本には宗教教育がないようですが、

どのように道徳教育を授けるのですか」
 
 
即答出来なかった新渡戸は、考えた末、
 
日本人の善悪や正義の観念を形成しているのが、

武士道だったことに気づきました。
 

 

解説の中で、問いかけています。

今、このバックボーンたる精神を持っているのか。

物質主義に傾き、

公徳心を忘れ、人情を失くし、

住みづらい世の中を作っていないか、と。
 
 

賢明な明治の先達たちは、

それを知っていたので、

開国によって怒涛の文明開化の嵐の中でも、

「和魂洋才」なる思想でそれに対抗してきたと。

日本人の伝統的文化遺産ともいえる武士道を、

今こそ再評価してもいい時期ではないか…


と、説明しています。
 
 

私もそう思います。

歴史好きですし、共感します。
 
 
何か、このバックボーンたる精神が、
 
私たちのDNAに刻まれていて、

受け継がれているような気がします。


改めてこの事を意識して、 

大切にして行きたいですね✨
 
 

 

【HPより】

 

 

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