子育ては思い通りにするんじゃなく、信じとおすことだよ!

 

こんにちは。たかねです。

 

たかねちゃんと話すと元気が出るんだよね。

 

先日同僚と話していて、急にそんなこと言われました。

 

彼女は途中入社のほぼ同期。

 

彼女には三つ子の息子がいる。

 

 

すでに成人したものの、次男A君が就職したところ、 内定で研修中に向いていないからと内定を取り消され。

 

その後も同じように研修中に辞めるよううながされ、現在無職。

 

仕事を探しているものの、 片っ端からというよりはひとつ受けたら連絡が来るまで動かないよ うで、同僚はかなりイライラしている。

 

私には子供はひとりしかいないので比べようがないのだけど、 彼女はその三つ子の中で常に比べている。

 

B君はかなり成績も優秀。

 

部活も全国大会などにでるような成績を残す子で、彼女の自慢。

 

「息子の追っかけで忙しい」というくらい、 その子の試合を見に行くことで週末は埋まっていた。

 

いつもあとのふたりは??? と思いながらもうれしそうに話す彼女の話を聞いていたものだ。

 

彼らが高校受験の時は、その文武両道の子が地元の大手自動車メーカーの高専に学校から推 薦が決まり、彼女はより得意げだった。

 

が、その子はぎりぎりになって推薦を断った。

 

15歳で人生が決まってしまうのが嫌だと言った。

 

彼女は毎日怒り、泣き、嘆き、その自慢の息子をののしっていた。

 

結局一般高校を受験し、自動車関連会社に就職した。

 

もうひとりC君は就職したもののすぐに会社を辞め、再度大学受験へ。

 

就職したら学歴の差を痛感したそうで、今ならやり直せるからといって受けなおし、合格。

 

彼女の思った通りに子供は進路を決めず(あったりまえだけど)常に子供たちに不満を持っていたが、みんな優しくちゃんと自分のことと向き合っているように私には見えた。

 

先日、会社のボーリング大会で欠員ができたので、うちの息子をよんだ。

 

彼女も大学生の息子B君を呼びたかったようだが都合が合わず、家にいるA君をよべばいいといったら

 

「はずかしい」

 

といった…。

 

耳を疑った。

 

何をもって恥ずかしいのだろう。自分の子供、他人に迷惑をかけているわけでもない。

 

私「恥ずかしくなんかないよ。就職していないことは恥ずかしいことじゃない。一生懸命毎日苦しんでいる。いちばん悩んでいるのはその子だから。きっと見つかる。」

 

友「友達からの紹介の会社に面接に行かせようと思うけど、小さい会社なんだわね。とりあえず入れてもらって、経験積んで大きい会社に転職させればいいかと思って」

 

私「大きい小さいじゃないよ。A君が自分の力を存分に出せて、楽しく仕事できるところ。その基準じゃないと同じ事になるよ。大きい会社の歯車のほうが合うのか、小さい会社で自分も大きな力となって会社を大きくしていくのか、人によってちがう。人の評価より子供の笑顔だよ。

大丈夫。きっと見つかる。ひどい言葉言っちゃだめだよ。親が一喜一憂しないで、だめでも『次言ってみよう~!』って明るく励ましてあげて。それだけでA君はホッとするよ。」

 

彼女の不安を取り除かないとA君が前に踏み出せない。

 

「きっと怖いんだよ。まただめかもしれないって。前に進みたくても進めなくなってる。引っ張り出しても押してもダメ。本人が自分の足で進みだすように、ダメだったことも受け入れてそのうえで次を考えられるように話してあげないと」

 

私と話すと彼女自身が落ち着くようで。

 

昨日、A君の就職が決まったとのこと。

 

やはり全滅で、そのお友達の紹介してくれた会社にいったらその場で採用されて。

 

社長と専務しかいないちいさな事務所。

 

それでも常に声をかけてもらえ、ジュースをおごってもらえ、数字が苦手だから君が来てくれて助かると社長に言ってもらえたとのこと。

 

そう報告してくれた。

 

学校を卒業したのに・・・就職できたのに・・・みんないい学校を出たら当たり前のようにいい会社に就職できると思っている。

 

人生そんなもんじゃない。

 

私は息子が小さいころから現実の厳しさを話してきた。

 

わかってもわからなくても、ずっと。

 

息子はそれでも甘えた考えを持っていて、なかなか頑張ることはできなかったけど、今、アルバイトを通して母が言い続けていたことがやっとリンクしている。

 

私の母が私の頑張ってきたことを息子に話すと、嫌な顔をするどころかニコニコしながら

 

「かあさんは異端児だからな!」

 

という。

 

変わってる母がうれしいらしい・・・。(T▽T;)

 

自分らしく学んで自分らしくいられる仕事。

 

出会うのは難しいかもしれない。たとえであっても仕事である以上、いいことばかりじゃない。

 

むしろ大変なことのほうが多い。

 

それでも、踏み出す勇気と素直な気持ちがあれば、必ず見つかるし、笑っていける。

 

親のやることなんて、信じていくことだけ。

 

すこーしずつ、話すことが優しく前向きになってきた息子。

 

かあちゃんは信じてるさ。

 

必ず君はひとりでやっていけるって。

 

親くらい子供を信じてやらないでどーすんだ