西岡にゃんこ~なおママの出産~ | シラタカとねこのブログ

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暫く保護を控えていましたが、2021年6月から我が家の子達は夫に頼み、北海道北見で犬猫相談の仕事をしています。動物中心ですが、自分のことも書き込んでます。

すっかりご報告が遅くなりましたが・・・

2018.4.22(日)に私が小樽へ行ってる間に

「なお」ちゃんが2匹の赤ちゃんを出産しました。

 

 

 

 

 

 

Hさんからは預かって頂いた当初から、なおママの様子を

細かくご報告頂いておりました。

 

ママちゃんは西岡で保護された時から状態が悪いと

判断されて、避妊手術や駆虫、ワクチン等は

様子を見て行う予定でした。

 

 

最初はゴハンを食べず心配しましたが、餌やりさんがいつも

与えてくれてたカルカンなど、ジャンクフードに切り替えると、

モリモリ食べてくれて・・・

 

 

 

いつも食べて寝てを繰り返し、常に舌が出てて、こんな表情で、

慢性的な風邪症状のせいか、鼻が常にスースー鳴ってました。

 

 

 

それでもHさんのケアのおかげで随分改善されました。

 

 

ちょっと気になってたのが右耳が下がってること。

 

 

「耳血腫」の影響かな・・・とも思えますが、耳は痒がってないので

後日まとめて診察してもらうつもりでした。

 

 

そして妊娠の可能性があると分かり・・・

 

 

 

無事に出産してもらおうと、Hさんに見守って頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hさんにはすっかり馴れて、お腹を出したりしてたそうです。

 

 

お腹もこんなに大きくなり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして赤ちゃんを出産してくれたのですが、ママちゃんが

数時間経っても全然子育てしないということで、

慌てて友人のシルバーさんを連れてHさん宅へ行きました。

 

シルバーさんは今まで100匹以上の乳飲み子を育ててきており、

「子猫のことは彼女に聞け」と私の中ではインプットされてます。

一緒に行ってくれたこと、本当に感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私とシルバーさんがHさん宅に到着するまでに、

Hさんは親子を近所の病院で受診してくださってました。

 

実は赤ちゃんは何とか元気でしたが、ママちゃんの方が

とっても心配な状態でした。

 

なおちゃんは予想通りエイズキャリア。

 

 

でも血液検査では内臓に悪いところは無く、レントゲンでも

お腹に生まれてない赤ちゃんが残ってる様子も

見られませんでした。

ですが、なおちゃんの息が非常に荒く、点滴と注射を

して頂き、獣医さんもこの状態が続くなら、

再度受診した方が良いと仰ったそうです。

 

そしてHさん宅に到着したのが20時頃でしたが、

なおちゃんの息は荒いままで、計ってみると1分間に

120以上の呼吸数でした。

 

明日の朝、かかりつけの病院へ行くつもりでしたが、

ママちゃんの体が明日まで持たないのではないかと

思うほど、とっても心配でした。

 

 

どうしてこんな状態なのか、獣医さんが点滴や注射してくれた

薬の名前を検索して、ニャン友の代表や仲間の

ゆかりんさんとであれこれ相談しました。

もしかしたら、ママちゃんは「産後の肥立ちが悪い」のでは・・・?

という結論になりました。

 

お恥ずかしい話、その言葉を初めて聞きましたショック!

 

 

 

 

 

 

昔は人間も出産のあと母親が亡くなることはよく

あった話だそうで、餌やりさんの話だと

ママちゃんは推定7歳でした。

 

そして西岡にゃんこたちの中でママちゃんは一番

出産を繰り返してた子だと聞いてました。

そんなママちゃんの体はもう限界だったのです。

 

私はお腹にいる赤ちゃんを助けることだけしか

頭に無く、ママちゃんの体のことちゃんと

考えてませんでした。

 

数年前にニャン友のベテランメンバーさんが

「翌日に子猫が生まれようとも私は堕胎をする。

母猫が出産することがどれだけ大変か・・・

私はこの世に居ない子より、

今、目の前に生きている猫を助ける」と、

言ってた言葉を思い出しました。

 

私は当時、その話を理解できずにいましたが、

この時は、その言葉が身にしみてわかりました。

 

このままママちゃんが亡くなってしまったら・・・

不安がよぎりました。

 

 

 

 

 

ですが、既に生まれてる赤ちゃんにも大切な初乳を

飲ませないと、子猫たち将来も不安です。

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具合の悪いママのお腹に子猫たちを付けてみましたが、

当然ながら、おっぱいを与える様子はありません。

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みんなで相談し、一晩ママに子猫を付けて初乳を

飲んでくれるか見守り、子猫もお腹を空かせては

命に関わるので、その時は人間が授乳をしながら、

お腹に付けるを繰り返すということをやってみました。

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でもママは赤ちゃんにおっぱいを飲ませる余裕は

無かったようで、子猫たちはぴゃーぴゃー言いながら

おっぱいを探し回り、ママの頭に行ったり、しっぽの

方に行ってみたり・・・しまいには動き疲れて

子猫たちは眠ってしまいました。

 

 

このままではママも子猫も可哀想だと判断し、

早朝にシルバーさん宅に連れて行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

当初はシルバーさんは一時的に子猫を預かって

くださり、他の方の準備が整ったら、リレーする予定でしたが、

シルバーさんがお世話をしてくださることになりました。

 

シルバーさんはご自身の体調が万全では無いので

無理してくださって本当に申し訳なく思っております。

でも彼女に乳飲み子を託すことは、子猫の生命力がある限り、

一番安心な所です。

本当に本当に感謝の一言しかありません。

 

 

そしてママちゃんは翌朝には呼吸数も少し落ち着き、

かかりつけの病院でも、ママちゃんはもう出産できる

体では無いということでした。

 

外で暮らす避妊していない猫は、5年も出産を繰り返してると

体力が消耗されて、生きて行くことは厳しいそうです。

オスも去勢をしていないと喧嘩で感染症を起こし、

平均2~3年の寿命です。

 

外の猫たちが長生きできるように人間が

避妊去勢をしていかないといけないと改めて思いました。

 

そして今後は妊娠しているからと、すぐに産ませる決断せず

受診できそうな猫は体をみてもらい、

考えながら動いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからの乳飲み子たちは元気に

すくすく育っていますアップアップアップ

 

シルバーさんの画像をお借りしてます爆笑

みてください、こんにゃに可愛くなってますラブラブラブ

 

生まれて130gもあった子猫2匹は

普通より早いスピードで成長中です笑い泣き

 

今後の子猫たちの様子もシルバーさん

ブログでご覧くださいませ。

 

 

私もできる限りのことしていきます。

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