その後の団地ねこ...続き | シラタカとねこのブログ

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暫く保護を控えていましたが、2021年6月から我が家の子達は夫に頼み、北海道北見で犬猫相談の仕事をしています。動物中心ですが、自分のことも書き込んでます。

 

 

Sさん宅に来るノラにゃんたちの避妊や去勢を終えるまで

 

Sさんと私は団地のねこたちにゴハンをあげに行ったり

様子を見に行ってました。




 

影丸です。

  蘭丸

影丸改め「蘭丸」に名前変えました(^_^;)

このくらいの距離まで近づいてくるようになりましたが

私をみてジャーッと威嚇しておりますガーン


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食べたいけど私がいるので

なかなかゴハンを食べることができない蘭丸。
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可哀想なので少し後ろに下がると

素早くゴハンに食いつきました。


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こむぎを保護した時に、この団地ねこたちに

誰かがエサを与えてる形跡がありましたので

心配させてはいけないと思い、

こむぎを保護して里親さんを探す旨を書き、

私の連絡先も書いて雨風に飛ばされないように

置き石をしてメモを残しました。





 

翌日、まるっとそのメモが無くなっており、

誰かが持って行ってるようでしたので

Sさんはノラ猫を避妊去勢させる小冊子などを置き

エサやりさんにメッセージを送り続けました。




 

そのうちSさんはエサやりさんと思われるご婦人と遭遇し、

団地ねこたちの情報を聞いてみたそうですが、

それほど詳しい情報を得ることはできませんでした。




 

そして先週、Sさんからもう一人のエサやりさんをしているという

おじさんとコンタクトをとることができたと連絡がありました。




 

9/21にSさんと私はそのおじさんと団地で待ち合わせ、

猫たちのことを聞くことができました。



 

猫たちが住みついている団地は今はもう誰も済んでいない団地で

1階のガラス窓には木の板が打ち付けられ、

誰も侵入できないようになっています。

他にも誰も住んでない棟が何棟かあります。



 

こむぎのお母さん猫、茶々丸たちは

この団地の縁の下を棲家にしています。


 

おじさんの話では団地に人が住んでいる頃、

住人がノラ猫にエサを与えていたそうなのですが、

住人が次々引越して行き、

十数匹のノラ猫たちが取り残されてしまったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までもらえていたゴハンがもらえない状態で

 

 

 

 

 

 

猫たちは月日を過ごし、おじさんも不憫に思い

ゴハンを与えてくれましたが、

猫たちは寒くて厳しい冬を越せず、

1匹、1匹と姿を消していったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こむぎ母さんはその厳しい冬を乗り越えて

 

 

 

 

昨年、茶々丸と蘭丸とたまに見かけるキジ白くんを産んだそうです。

 

 

 

 

どうりでいつも茶々丸と蘭丸が一緒にいるはずです。

 

 


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たまに見かけるキジ白くんはいつも一人で行動しています。

 

写真はまだ撮れてません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おじさんは毎日毎日ゴハンを与え、

 

 

 

 

 

時には茶々丸と蘭丸は

おじさんの自宅にゴハンの催促をしに行くくらい、おじさんに馴れました。

 

 

 

 

 

 

冬が来ておじさんは団地の縁の下が雪で埋もれないように

 

 

 

雪が降るたびにせっせと雪かきをして、

なんとかみんなの棲家を確保してくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして再びこむぎ母さんはこむぎを産みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

こむぎの他に2匹兄弟がいたらしいのですが、

 

 

あとの2匹もいつの間にかいなくなったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのおじさんご自身もその団地の近くにある公園で

 

 

 

 

 

 

路頭に迷っていた猫たちを保護しており、既に8匹を飼育しています。

もちろん避妊、去勢を済ませて飼育されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

この親子猫たちが可愛くて保護を考えたこともあるそうですが

 

 

 

 

現在飼育している猫たちとの相性もあり、

奥様も病気がちで寝たり起きたりの状態だそうで、

経済的にも余裕がなく、ゴハンをあげるだけのことしか

出来なかったそうです。

 

 

 

 

 

 

避妊去勢もしなければいけないことは十分に分かっていたけど

 

 

 

そこまですることができなかったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

保護活動している方の立場からすれば

 

 

 

 

おじさんのしていることは

猫たちにとって良くないと言われると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも私はこのおじさんを責めることはできません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにこの何年かのエサやりで多少猫は増えてしまいました。

 

 

 

でもおじさんがこの子達を守りたかった気持ちは

私には十分伝わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の冬は例年にない大雪でした。

 

 

 

 

 

猫たちのために縁の下が雪で埋もれないよう

一生懸命雪かきをしてくれたおじさんのことを

いい加減なエサやりさんだとはどうしても思えなかったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

雪かきがお年寄りにとってどれほど大変な作業か

 

 

 

 

雪国に住んでる方なら想像できると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はこの話を美しく語ろうなんて思っていません。

 

 

 

 

 

 

避妊去勢をしないままゴハンを与えることを

決して良いと思ってもいません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴハンをあげるだけでは無責任なのは、

 

 

 

 

 

世の中の人みんなわかりきっているはずで

だからこそ、ただ「ダメだ!」だけの一言で片付けるのではなく

一緒に知恵を出し合って考えていかなければ

一人では解決できない問題だと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たまたまSさんと私が通りかかり偶然知った団地ねこたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おじさんと話し合ってるうちに

 

 

 

 

おじさんはあの蘭丸とこむぎ母さんを

抱っこできると言いました!

 

 

 

 

私の中では茶々丸は保護の対象で

 

 

蘭丸とお母さんはTNRするつもりでいました。

 

 

 

 

 

 

そんな馴れている子をTNRするのは忍びなく...

 

 

 

まずは茶々丸と蘭丸を保護することを決断しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

決断といっても他の方からみたら

 

 

 

 

たいしたことないじゃないと思われるかもしれませんが

私にとっては一大事なのであります...(-"-;A

 

 

 

 

 

 

 

 

...続く。