
今回は私たちの仕事道具について書きたいと思います。
マニアティス表参道サロンのスタッフは、皆さんがイメージする美容師のように腰にカッコいい???シザーケースをぶら下げていません。(あれはステータスの様に扱われていますが、結構重いらしく腰にも悪いみたいなんですけどね。。。)なぜかって、そんなに道具を使わないからです。
私たちは基本的には写真のハサミ1本とコームでカットをしていきます。
正直、美容師は道具より技術だと思っています。。。
しかし、もちろんこだわりは持っています。
ハサミですが、カットの説明を以前させて頂いた時、日本の99%の美容室と全く異なった概念でカットをしていると書いた通り、日本にはエフィラージュに適したハサミは存在していなかったので、最終的にオリジナルに辿り着きました。
エフィラージュカットでは、量感を調整するのも長さを切るのもハサミ1本で行います。
当然日本の美容師さんが好んで使うスキバサミは使用しません。
というか、スキバサミは私からすると怖いと思ってしまう位です、、、パネルを引き出してザクザクなんてね。。。ヘアスタイルをシステム的にマニュアルで提供しているから出来るのだと思ってしまいます。
髪は切られる事によって様々な変化をします。量感を調整する際、間違えた対応をすれば、当然思っている反応と異なった結果になってしまします。ですから、私たちは経験と知識と髪の反応を見ながらカットをしていきます。それにはやはりオーソドックスで細かい作業を実現出来るハサミが必要なのです。
そしてコームです。コームは写真の様な荒歯のタイプをメインで使用しています。これは、ナチュラルにカットをして行くためで、あまり目が細かいモノを使用すると、髪に必要以上の力が加わりナチュラルとかけ離れた状態になってしまいます。実際にパネル状でカットしている美容室は当然目の細かいコームを使用しています。コームで力がかかった状態で整っている状態ということは、、、ナチュラルな時どうなるんでしょうか???当然再現性と関係して来る事になります。コーミングしてきれいなヘアースタイル、、、みなさんは人間だから動いてますよね?どんな時もコーミングなんて出来ないと思います。
だから、エフィラージュは動いた時を考えてカットをしています。
すべてはヘアスタイルのためのこだわりなんです。。。